アテンションシールを解説
アテンションシールとは店頭で消費者の興味を引くシールを指します。ドラッグストアなどに陳列されている商品に直接貼付された小さな広告を見かけたことはないでしょうか。それがアテンションシールです。※他にもアイキャッチシールやポップシールとも呼ばれています。
今回はそんなアテンションシールについて手短に解説します。これからアテンションシールの発注を考えている方に読んでいただけると幸いです。
(※このページは2022年4月9日に更新されました)
店頭で商品があまり売れない場合、その商品が目立たないことも要因の一つ。どんなに商品に自信があっても売れなくては意味がありません。お店側にとっても売れない商品を店頭に置き続けたくない、、、というのが正直なところです。
そこで、商品を目立たせ購買意欲に訴求するアテンションシールの出番というわけです。当社のお客様曰く、実際に小売店から「商品を店頭に並べる際に、アテンションシールを貼ってくれませんか。」と、言われるケースもあるそうです。
うんちくはこの辺にして、アテンションシールの仕様について印刷会社ならではの解説をしたいと思います。
特徴
アテンションシールの特徴は一般的なシールとは異なり、裏面の糊が部分的になっている事です。
シール裏面の下部20mmのみ糊ありにして、店頭商品の上部に貼ることでPOPのように飛び出したような演出が出来ます。アテンションシールはあえて後付け感をだし、消費者の注意を引きます。
弊社では、mm単位で裏面の粘着を指定できるので、「下部23mm糊ありでよろしく!」と、ご指示頂いてもOKです。商品のボトルや容器に合わせて粘着の位置を設計できます。
オススメの素材
シールの素材は目的に応じて多岐に渡ります。ここではアテンションシールにおすすめの素材を3つ紹介します。
銀ネーマー(銀のフィルム素材)
アテンションシールの素材はグロスの銀ネーマー(銀のフィルム)が使われていることが一般的です。理由としてはシルバーのメタリック感で目立だたせることが出来るからです。フィルムなので剥がす時もキレイです。
ユポ(白のフィルム素材)
銀フィルム以外にもユポという白いフィルムがあります。フィルム素材の中では最も安いので価格が重視でしたらおすすめです。「素材が白でも全然OK!」という品物には適している素材です。こちらもフィルムなのでキレイに剥がれます。このように耐久性・価格面・使用感から、弊社ではこのユポを推奨しています。
アート紙(一般的な紙素)
さらに安い素材として、アート紙といった素材でも作成は可能です。そもそも目立つだけに付けるシールなので、少しでもコストを抑えたいというのが正直なところではないでしょうか。紙素材であれば環境にも優しいです。
ただ、アート紙には注意点が2つあります。
1つ目は、アート紙は綺麗に剥がれない場合がありますので、「弱粘再剥離」や「強粘再剥離」で検討して下さい。材質サンプルのご用意が可能です。実際に貼って、剥がして使用感を確かめてください。2つ目は、紙のため湿気を吸うとカールしてしまうケースがあります。その場合は大きさをタテ40×ヨコ40mm以下に収めたり、糊の面積を広くしたりと工夫が必要になってきます。
というようにアート紙は安くて、環境にも優しいのですが、メンドウな確認作業が多いので、やっぱり最終的には手軽で安心な「ユポ」が良いのかな、となります。
素材別の特徴をまとめると、下記のようのイメージになります。
銀ネーマー:メタリックな表現、価格が高い、剥がす時キレイ
ユポ :デザイン次第、価格は普通、剥がす時キレイ (オススメ)
アート紙 :デザイン次第、価格が若干安い、剥がす際に破れる可能性がある、湿気で紙がカールしてしまう事がある
素材別ザックリ価格
[40×40mm:正方形 or 丸]
アテンションシールの4色カラーの概算見積り
1,000枚 | 3,000枚 | 5,000枚 | 10,000枚 | |
---|---|---|---|---|
銀ネーマー | ¥57,500 | ¥74,000 | ¥77,500 | ¥97,600 |
ユポ | ¥48,000 | ¥60,900 | ¥64,500 | ¥75,000 |
アート紙 | ¥46,300 | ¥57,800 | ¥61,000 | ¥74,500 |
コスト削減のヒント
上記価格は4色カラー印刷の価格になります。印刷のコストは色数を3色や2色に減らすと安くなります。詳しい価格はアテンションシール製品ページをご確認下さい。
シールの形状をオリジナルの変形でなく、「長方形」や「丸」といったシンプルなカタチをお勧めします。シールをカットをする抜き型は、シンプルな形状の方が安く作成できます。
印刷物は発注枚数が増えるほど単価が下がります。弊社のアテンションシールの経済ロットは3000枚~となります。そのため、多めに頼んでその都度消費していくのがもっとも経済的です。大企業のように「在庫は持たない。必要分だけ発注する。」と言うのもよく分かるのですが、上記の価格でも分かる通り、その都度発注する方がコストがかかってしまいます。(私たちはその方がありがたいのですが、、、)
粘着力に関しても未使用で保管しておくと、3~5年以上は維持できます。梱包も小さいため場所をとりません。
納期について
アテンションシールの納期は、土日祝日を抜いた「6営業日」~となります。月曜日に発注 して翌週の火曜日に届くイメージです。(印刷で4日、糊を部分的にする加工に2日頂いております)お時間が無い場合は、御社の名前でエンドユーザーさんに直送する事も可能です。
また、事前に仕上がりを確認する校正(試作)が必要な場合は、+6営業日となります。
データ入稿について
データ入稿に関しては、発注時にAIデータ(アドビ社製イラストレーター)にて入稿して下さい。通常の入稿と違う点は、糊の位置の指示をお願いします。
糊の位置はAIデータのレイヤーでご指示頂いてもOKですし、「下25mm糊ありで!」という文面でのご指示でも可能です。
もちろん、弊社でデザインからオーダーする事も可能です。お気軽にご相談ください。(お見積り時に具体的なイメージが必要になります)
納品形態について
納品形態については、「シート仕上がり」でも「ロール仕上がり」でも可能です。
シート仕上がり
シート仕上がりは、1枚のシートに何枚もアテンションシールが付いている状態になります。アテンションシールを手で貼っていく際に便利です。シートですとコンパクトにまとまっているので保存の際にも場所を取りません。1000枚程度の場合はシート仕上がりのご希望が多いです。
ロール仕上がり
ロール仕上がりは、ロール状の台紙にアテンションシールが1列に付いて、筒に巻かれている状態です。シールの大きさにもよりますが、1ロールに1000~3000枚のアテンションシールが付いた状態で納品されます。
こちらはシールを機械で商品に貼るのに便利です。3000枚以上になるとロール仕上がりにし、機械で貼ることをおススメしています。
小ロットでのロール仕上げも可能ですが、手貼りの場合はシートの方が作業性が良かったりします。
ロール:機械で貼るのにオススメ!!
納品形態は、実際に貼る現場を想定して選んでください。
お見積もり
まずはお見積もりを取りましょう。寸法、色数、素材の選定、数量があれば算出が可能です。
寸法に関しては、商品とスケールを用意して「だいたいコレくらいかな」というサイズを決めておいてください。多くのアテンションシールは、H40×W40mm〜H60×W60mm程度で作られています。(10mm=1cm)
色数はデザイン次第となりますが、3色くらいが妥当かと思います。素材は上記で解説した通り、銀ネーマー・ユポ・アート紙から選ぶと良いです。
お見積りはコチラから