シルク印刷とは?オフセット印刷との違いや印刷工程を6ステップで解説

silk printing
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シルク印刷とは、印刷する色ごとにメッシュの版を作成し、その版にインクを乗せ、ヘラを使ってインクを印刷対象に落とし込む印刷方法です。数ある印刷方法の中で最もインクを盛れるため、印刷された部分の耐久性が非常に高く屋外仕様の印刷物に向いています。また印刷対象が衣類や看板というように広範囲というのもシルク印刷の特徴です。

本記事では、シルク印刷がどんな方法なのか、分かりやすく解説しています。シルク印刷とオフセット印刷の違いからメリットデメリット、印刷工程なども紹介しますので、商品作りの参考にしていただけますと幸いです。

当社では、シール印刷専門の印刷会社としてシルク印刷にも対応しています。シルク印刷によるシール作成をご検討中の方は、以下からお問い合わせください。

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目次

シルク印刷とは

月兎ソース ラベル
制作事例|月兎ソースラベル

シルク印刷は、インクを厚く盛れることが特徴の印刷方法です。厚くできるためインクが剥げにくく、屋外で使われる看板やステッカーなどにも使われています。

具体的には、デザインに合わせて網の密度が異なるメッシュ状の版を作成し、その版の上にインクを乗せ、ヘラで擦ってメッシュの網目からインクを印刷対象に乗せる方法です。シルクスクリーン印刷とも呼ばれ、元々はシルク(絹)を使っていたことが由来となっています。

印刷したい商品にデザインをはっきりと表現できたり、局面や立体形状の商品にも使用できるため、さまざまなシーンで使いやすい印刷方法です。

オフセット印刷との違い

シルク印刷とは別に、オフセット印刷という代表的な印刷方法があります。こちらでは、シルク印刷とオフセット印刷の違いについて解説します。

オフセット印刷を簡単に説明すると、凹凸のない版にインクをつけ、ゴムブランケットと呼ばれるローラーに転写し、ブランケットから紙に転写される印刷方法です。

オフセット印刷とシルク印刷の印刷方法や特徴、活用例の違いを下記の表にまとめました。

オフセット印刷シルク印刷
方法凹凸の無い版を使って転写網版からインクを落として盛る
印刷特徴綺麗粗い
耐光性×
カラー4色×
特色
グラデーション×
活用例チラシやパンフレットやシールTシャツや看板やシール

オフセット印刷は、シルク印刷では出来ない多色刷りやグラデーションの表現が可能です。大量の印刷物に適しており、コストを抑えられる利点があります。そのため、チラシやパンフレットといった、書類関係の印刷に向いています。

転写する印刷方法のオフセット印刷とは反対に、シルク印刷は商品に直接インクを乗せるため、インクで厚みをもたせ、はっきりとした発色を表現できるのが強みです。個性的なデザインを強調できるので、ノベルティや販促グッズといったオリジナル製品にピッタリです。

オフセット印刷については、以下の記事で詳しく解説しています。

オフセット印刷

シルク印刷が使える素材とインクの2つの種類

シルク印刷はさまざまな素材に使えるので、多種多様な使い方ができます。また、豊富なインクの種類から用途に合わせて選ぶことができるのも特徴です。ここでは、印刷できる素材とインクの種類を紹介します。

種類1 印刷できる素材

紙、布、陶磁器、ガラス、看板、電子製品、ステンレスやアルミのような金属、塩ビやアクリルなどの樹脂、ステッカーやラベルなど、さまざまな製品に印刷できます。

平面だけではなく、曲面に印刷も可能で、マグカップやステンレスボトルなどにも最適です。耐久性に優れているため屋外で使う、看板やのぼり、ステッカーなどにも使われます。

種類2 インクの種類

シルク印刷に使用するインクは、豊富な種類から用途に合わせたインク選びが可能です。インクには大きくわけて「水性インク」と「油性インク」の2種類があります。水性インクの特徴は、樹脂を多く含んでおり、水溶性の独特な香りと速乾性の高いインクです。

油性インクは塩ビを多く含んでおり、香りがなく、プラスチックや金属にも印刷が可能です。しかし、乾燥に熱処理が必要なため、専用の設備が整った印刷会社で印刷することをおすすめします。

シルク印刷に使えるちょっと変わったインク5つを紹介します。

種類特徴
厚盛りインク透明のインクを厚く盛って立体感を出せる
香料インク香りを閉じ込めたカプセルを混ぜられる
示温インク温度の変化で文字が出たり消えたりする
ラメ入りインク印刷部分にキラキラしたラメを混ぜる
蓄光インク光りを蓄えて暗がりで発光する

上記のように、多彩なインクを使えるなど、デザインの自由度が高いことも特徴です。

シルク印刷の5つのメリット

シルク印刷の特徴からわかる5つのメリットを紹介します。

  • 同じデザインの大量生産でコストを抑えられる
  • 耐久性に優れている
  • 幅広い素材に対応できる
  • 鮮やかな色味を表現できる
  • デザインの自由度を高められる

メリット1 同じデザインの大量生産でコストを抑えられる

シルク印刷は同じデザインを大量生産することでコストを抑えられます。

これは版を一度作成すれば、その版を繰り返し使用できるため商品1つあたりの単価が安くなるからです。ロット数が多いほどコストが安くなる傾向にあります。推奨は1000枚以上、最低でも500枚以上となります。

メリット2 耐久性に優れている

シルク印刷は、インクを厚く盛ることができるため、色褪せしづらく、耐久性に優れています。

特に注意してほしいのが赤いインクの使用です。赤は紫外線による色褪せが非常にしやすい色になります。耐光インクやUVカットのラミネートで退色の対策はできますが、大きな効果はありません。そのため赤いインクを使用したい場合は、厚く盛れ、耐光性の高いシルク印刷がおすすめです。

Tシャツなどに印刷した場合も、赤いインクは紫外線の耐久性に弱いため、段々と薄くなりピンク色のように変化してしまうので注意が必要です。

メリット3 幅広い素材に対応できる

シルク印刷は、紙や布、陶磁器、ガラス、金属、樹脂など、さまざまな素材に印刷できます。平面だけではなく、曲面や立体形状の製品にも対応可能です。そのため、オリジナル製品の作成に向いており、幅広い用途に活用できるという大きなメリットがあります。

メリット4 鮮やかな色味を表現できる

シルク印刷は、インクを直接素材に乗せるため、下地の影響を受けにくいという特徴があります。印刷したい商品の色の影響を受けにくく、鮮やかで美しい色味を表現できるのも魅力のひとつです。

特に、白や黒などに商品に印刷する場合には、はっきりとした色で印刷できるシルク印刷がおすすめです。

メリット5 デザインの自由度を高められる

シルク印刷は、印刷できる範囲を広くすることで、自由なデザインを表現できます。お店のロゴや名前を大きく印刷すると、インパクトのあるデザインになり、ひと目で印象に残る商品となります。そのため、宣伝のための広告商品としても活躍します。

版の作成方法によっては細かいデザインも印刷でき、インクの種類を変えることで表現方法も自由に選択可能です。豊富な選択肢からデザインの自由度を高められるのも、シルク印刷のメリットです。

シルク印刷の3つのデメリット

使い勝手のいいシルク印刷にもデメリットがあります。こちらでは、シルク印刷の3つのデメリットを紹介します。

  • カラー4色やグラデーションには不向き
  • 少ロットには向いていない
  • 印刷に時間がかかる

デメリット1 多色印刷やグラデーションには不向き

シルク印刷は、一色ずつ版を作成して重ね刷りをするため、色の種類が多いと微妙なズレが出る可能性があります。そのため、ハイレベルな精度を求められる多色印刷をするのは難しく、シルク印刷には不向きです。

また、グラデーションのような繊細な色の変化を表現するのも多色印刷同様、シルク印刷の性質上、不向きなため、ほかの印刷方法を検討したほうが良いでしょう。カラフルなデザインや写真のような細かい表現が必要な場合は、シルク印刷以外の方法を選ぶ必要があります。

ただし、印刷方法を組み合わせることで、シルク印刷の長所を活かしつつ、多色印刷やグラデーションの表現も可能になります。例えば、オフセット印刷で4色カラーを印刷した後、シルク印刷で透明ニスの厚盛りを行うのが一般的な方法です。このように、複数の印刷方法を組み合わせることで、より幅広いデザインに対応できます。

印刷物のデザインや用途に応じて、最適な印刷方法や組み合わせを選択することが重要です。複数の印刷方法に対応できる印刷会社に相談することで、より良い印刷物を作成することができるでしょう。

デメリット2 少ロットには向いていない

シルク印刷は一色ごとに版を作成するため、手間とコストがかかるので注意が必要です。

作成した版は繰り返し使用可能で、数量が多いほど商品1つのコスト単価は安くなる反面、数量の少ない印刷の場合は割高になります。

少量だけ必要な場合は、オンデマンド印刷を検討することをおすすめします。

デメリット3 印刷に時間がかかる

シルク印刷は色ごとの版を作成し、色を乗せて自然乾燥または専用の機械で熱を与えて乾かすため、納品までに時間がかかります。

そのため、急ぎの案件の場合には、ほかの印刷方法をを選ぶ必要があります。納期に余裕がある場合は、高品質なラベルを作成できるシルク印刷を選ぶのも一つの選択肢です。

当社では、シルク印刷ラベルの制作も行っています。ご検討中の方は、以下からお気軽にご相談ください。

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シルク印刷の工程を6ステップで解説

インクを厚く盛ることで耐久性に優れたシルク印刷です。ここでは、シルク印刷の工程を6ステップに分けて解説します。以下は社内でTシャツをDIYで作った時の動画ですが、工程の参考としてご覧ください。(実際にシーツをご注文頂いた際は全て機械で行います)

  • 印刷するデザインを作成する
  • メッシュの版を作成する
  • 印刷する商品をセットする
  • メッシュの版にインクを乗せてヘラでなでる
  • 版を上げる
  • 乾燥させる

ステップ1 印刷するデザインを作成する

始めに、印刷したいデザインを基にした版の作成です。デザインのデータを作成し、製版用のフィルムを出力します。

ステップ2 メッシュの版を作成する

出力したメッシュのフィルムをアルミの枠にはめて製版します。デザインに合わせて、紫外線を当てると硬化する乳剤をムラにならないように均一に塗ります。

紫外線をあて、硬化しなかった部分は水で洗い流し、乾燥させればメッシュ版の出来上がりです。メッシュ版は色ごとに必要なため、多色印刷の場合は色の数に合わせて作成します。

ステップ3 印刷する商品をセットする

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印刷する商品の汚れやほこりがないか確認し、シワの無いように印刷代へセットします。

このひと手間が、印刷の出来上がりに大きく影響するので、しっかりと確認することが大切です。手間を惜しまず作業することで、完成度の高い美しい出来上がりになります。

ステップ4 メッシュの版にインクを乗せてヘラでなでる

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ヘラでなでる工程

デザインに合わせてインクの粘度を調節します。調節したインクを乗せ、ヘラで均等な力加減とスピードでなでながら、メッシュの網目からインクを落とします。

印刷するデザインや素材によって、ヘラでなでるスピードや力加減を変えます。インクの量が少なかったり、ヘラでなでる力加減が弱かったりすると、インクが落ちなくなってしまいます。

適量のインクが乗らないと、印刷の表面に凹凸ができてしまうおそれがあるので、失敗しないためにもインク量や力加減のバランスに注意が必要です。

ステップ5 版を上げる

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版を上げる工程

版を持ち上げて、出来上がりイメージと同じデザインの印刷ができているか確認します。

ヘラをなでる角度や力加減で落ちるインクの量が変わるため、出来上がりイメージと違った仕上がりになる可能性があります。また、完成度の高いものに仕上がるよう、かすれや滲みがないか確認してます。

ステップ6 乾燥させる

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乾燥させる工程

自然乾燥または専用の機械を使ってインクを乾燥させます。インクの種類によって適した温度や時間配分で調整し、乾燥させていきます。

複数の色を使用する場合は、ステップ3から6を繰り返します。インクが商品に定着したら完成です。

シルク印刷を検討中の方はお問い合わせください

シルク印刷は、1000枚以上であれば単価コストを低く抑えられ、紙から金属類まで幅広い製品に印刷できる優れた方法です。紫外線に強く、耐久性に優れているため、屋外で使用する看板やステッカーなどにも最適で、使用するシーンや場所に合わせた印刷ができます。

また、インクも豊富な種類から選択できるため、インパクトのあるオリジナル商品で宣伝広告としての使用もおすすめです。高品質のシルク印刷のでラベル制作は当社でも承っております。ご検討中の方はお気軽にご相談ください。

反応が早いです。ぜひ一度お試しください。

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この記事を書いた人

小島 哲也のアバター 小島 哲也 creative director

取引実績は11万社以上、年間約3,000件のシール印刷の案件を受注。
他とは違った魅力的なシールを適正価格で作製しています。

常に私の頭のど真ん中にあるのは「満足のいくシールをお作りする」です。

お気軽にお問い合わせください。何かお役に立ちます。

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