和紙ラベルシールの特徴!価格の目安や種類、制作の注意点も紹介

和紙 シール印刷

和紙ラベルシールは、大礼紙・きり紙・奉書紙など豊富なラインアップを持つタック紙のひとつです。和紙は素材自体に高級感があるため、お酒や和菓子などさまざまな商品ラベルに使用されています。

本記事は、和紙ラベルシールの特徴や価格の目安、制作時の注意点について紹介します。後半では制作事例も紹介しています。和紙ラベルシールの制作を検討している方は参考にしてください。

当社では商品ラベルシール印刷の専門として、幅広い種類のシールをオーダーメイドで制作しています。自社製品に適した魅力的な和紙ラベルシールをお求めの方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。

即日回答します。ぜひ一度お試しください。

目次

和紙ラベルシールの特徴

ラベル 和紙


和紙ラベルシールとは、和紙に粘着剤を塗布して作られたタック紙(シールやラベル素材)のことです。和紙は洋紙に比べて繊維を多く含んでいるため、強靭で寿命が比較的長く、耐久性に優れています。

表面は上質紙に比べ粗く、毛羽立っており、光沢がない風合いが特長です。そのため、和紙ラベルシールはナチュラルでありながら上品な印象を与え、国内外からも人気を集めています。

一方で、和紙ラベルシールは原料が限られていることや生産性が低いため、ほかのコート紙と比較するとやや高めです。

和紙ラベルシールの主な用途には、以下のようなものが挙げられます。

  • ギフト商品ラベル
  • オーガニック系の商品ラベル
  • 和菓子のラベル
  • お酒やジュースラベル
  • 木箱のラベル

また、和紙は印刷デザインにおいて、単色がよく映え、箔押しやエンボス加工との相性も抜群です。最近では、水回りでも活用ができる和紙ラベルシールも登場しています。

和紙ラベルシール素材の種類

シール 用紙 おすすめ

和紙にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性があります。

例えば、太い繊維がちりばめられたものや金粉が含まれたもの、表面に深い凸凹など、和紙の種類によって柄や雰囲気が異なる素材です。

また、フィルム素材で作られた耐水性がある和紙も存在します。以下は、和紙の種類とその特徴です。

和紙白


一般的な和紙

和紙大礼

大礼
太い繊維が散りばめられた和紙

和紙クリーム

クリーム
クリーム色の和紙

和紙きり

きり
上質紙を更に荒くしたような和紙

和紙クレープ

クレープ
表面に深い凸凹がある和紙

和紙金


金粉が散りばめられている和紙

和紙コットン

コットン
ナチュラルな風合いの和紙

和紙奉書

奉書
薄いストライプが入っている和紙

和紙きなり

きなり
細い繊維が散りばめられた和紙

和紙金がすみ

金がすみ
金艶の表面が繊維でかすんでいる和紙

和紙銀がすみ

銀がすみ
銀艶の表面が繊維でかすんでいる和紙

和紙草木染

草木染
細い繊維が散りばめられた黄色い和紙

和紙はづき

はづき
細い繊維が散りばめられた茶色い和紙

和紙レーヨン

レーヨン
ナチュラルな風合いの和紙

和紙吉兆

吉兆
金と銀の繊維が散りばめられた和紙

和紙フィルム

和紙 フィルム
フィルム素材製の和紙

ハイティアユポ

ハイティアユポ
フィルム素材製の和紙

ユポ 雲龍

ユポ 雲龍
フィルム素材製の和紙

耐水 コットン

耐水 コットン
フィルム素材製の和紙

当社では、取り扱っている和紙は国産を使用しており、素材の無料サンプルも用意しています。素材選びでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

また、和紙素材についてさらに詳しく知りたい方は、次の記事で紹介しています。
ラベル素材|和紙の幅広いラインナップを揃えました。

和紙シールのオーダーメイド印刷価格

ラベル 和紙

和紙ラベルシールは、通常の紙に比べて若干割高になります。例えば、50×50mmのラベルシールを3,000枚制作した場合、一番安価な上質紙と比べると、価格差は3,000円ほどでした。

以下に、当社調べの簡単な価格例を紹介しますので、参考にしてください。

【仕様A:墨1色印刷 (3,000枚)】

・上質紙で制作:23,000円(税抜き)

・和紙で制作 :26,000円(税抜き)

【仕様B:墨1色印刷 + 金箔押し (3,000枚)】

・上質紙で制作:50,000円(税抜き)

・和紙で制作 :55,000円(税抜き)

価格例のように、和紙ラベルシールは上質紙に比べて1割ほど高くなります。和紙ラベルシールを制作する際の目安として、参考にしてください。

和紙ラベルシールを制作する際の注意点3選

和紙 クレープ

和紙ラベルシールを制作する際の主な注意点は、以下の3つです。

  1. 色が滲みやすくなる
  2. 和紙の特性を理解する
  3. 製品に適した加工にする

注意1 色が滲みやすくなる

和紙の表面は凹凸やざらつきがあるため、インクが均一にのりにくく、滲みやすい素材です。

沈み具合は使用する和紙やインクの種類、デザインによって異なります。そのため、自作する際は試しに印刷するのがおすすめです。

特に、塗料インクだと滲みやすいため、お持ちのプリンターが顔料インクに対応している場合は、顔料インクを使用すると綺麗に印刷できます。

注意2 和紙の特性を理解する

和紙特有の性質を理解しておくことも大切です。和紙は繊維を絡めて作られているため、紙の表面に繊維が浮き出ているものや、凸凹している種類もあります。

そのため、インクがうまくのらない場合もあり、特にバーコードの印刷には注意しなければなりません。

例えば、クレープ紙など凸凹のある和紙にバーコードを印刷する場合は、繊維の向きを縦方向にすると、バーコードの読み取りがしやすくなります。和紙の繊維構造や表面の凸凹を理解し、適切な印刷が大切です。

また、和紙は摩擦にも弱く、印刷した部分のインクが剥がれてしまうこともあるため、取り扱いにも注意しましょう。

注意3 製品に適した加工にする

和紙ラベルシールを使用する際は、製品の使用環境に適した加工の選択も必要です。

特に、冷蔵環境では結露により和紙にシワができやすくなります。和紙は基本的に耐水性がないため、湿気を吸収してシワができやすくなる素材です。

シワを防ぐには、耐水性のある和紙フィルムや合成紙を重ねて使用すると、耐久性を高められます。

また、和紙の加工には複数の種類があります。例えば、箔押し加工では、色付きのフィルム(箔)を熱と圧力で素材に転写し、光沢感を持たせるのに有効です。適切な加工を選ぶことで、和紙ラベルシールの耐久性を高めるだけでなく、魅力をさらに引き立てることが可能です。

和紙ラベルシールの選び方2選

チェックリストを確認する男性

和紙は種類が豊富で、使用する和紙によって和紙ラベルシールの仕上がりが異なります。そのため、制作物のイメージに合わせた選定が大切です。

和紙ラベルシールを選ぶ際の主なポイントとして、以下の内容が挙げられます。

  1. 和紙の特徴で選ぶ
  2. 加工方法で選ぶ

選び方1 和紙の特徴で選ぶ

和紙ラベルシールを選ぶ際は、商品のイメージや使用する場面に合わせて、和紙の種類を選ぶことが大切です。和紙にはそれぞれ特徴があり、選択によってラベルシールの完成後の印象が変わります。

例えば「クレープ和紙」は、表面に大きいの波のような凸凹があるため、和風だけではなく洋風ラベルシールとしての使用も可能です。また「金がすみ」や「銀がすみ」は、金や銀の艶が繊維の中でかすんで見えるため、上品で洗礼された印象を与えます。

和紙の特性を活かして、商品イメージや使用シーンに最適な素材選びが大切です。

選び方2 加工方法で選ぶ

和紙ラベルシールは、和紙そのものの特性を活かすだけではなく、さまざまな加工を施して制作することも可能です。加工によって、ラベルシールの仕上がりの印象が大きく変わります。

例えば、和紙の加工では、前述で紹介した箔押し加工や凸凹でデザインを立体的に見せるエンボス加工が特におすすめです。箔押し加工は、高級感と光沢感を演出し、エンボス加工では、デザインの深みを持たせ、視覚的なインパクトを強調します。

さらに、ちぎり加工では和紙をちぎって縁を毛羽立たせることで、和紙特有の風合いを強調し「和」の雰囲気の演出に効果的です。

自社商品に最適な加工を選ぶことで、高級感や独自性をプラスし、他社商品との差別化を図れます。

特殊加工について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

特殊加工シール

和紙ラベルシールの制作事例

キートス 商品ラベル
制作事例|キートス|商品ラベル

最後に、当社で制作した和紙ラベルシールの事例を紹介します。

  1. 日本酒ラベル
  2. みなべクラフト梅酒ラベル(限定品)
  3. 坂城葡萄酒造株式会社ワインラベル
  4. OBROS COFFEE 商品シール
  5. 和紙シール

和紙というと、日本の伝統的なデザインに適した素材という印象がありますが、当社では和のイメージにとらわれず、幅広いラベルシールを制作しています。

事例1 日本酒ラベル

酒ラベル
制作事例|丸井合名会社|日本酒ラベル

日本酒のボトル用に制作したラベルです。無地の和紙を使用し、高級感を持つ日本酒を演出しています。

デザインでは、黒の印刷と赤の箔押し加工をしました。箔押し加工やラベルに切り込みを入れることで、独自性を持たせた日本酒ラベルとなっています。

丸井合名会社様の日本酒ラベルについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

制作事例|丸井合名会社|日本酒ラベル

事例2 みなべクラフト梅酒ラベル(限定品)

みなべクラフト梅酒ラベル 限定品
制作事例|みなべクラフト梅酒ラベル 限定品

みなべクラフト梅酒様の梅酒ラベルは、和紙コットンを素材として制作しました。ラベルデザインには、フレンチブルドッグの後ろ姿と梅のイラストが描かれており、黒と青の2色で表現しています。

またラベルは、一つひとつ手で丁寧に貼るため、仕上がりにはシートカットを施しました。

クラフト梅酒様の商品ラベルについて詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

制作事例|みなべクラフト梅酒ラベル 限定品

事例3 坂城葡萄酒造株式会社ワインラベル

坂城葡萄酒造 ワインラベル
制作事例|坂城葡萄酒造株式会社 ワインラベル

坂城葡萄酒造株式会社様のワインラベルは「銀がすみ」という和紙を使用しました。銀がすみは、和紙の隙間から銀の輝きが垣間見える素材です。

素材の特性を活かすため、白インクを使用せず、4つのカラーで直接印刷を施し、和紙の風合いを引き出しています。銀がすみの持つ美しさと繊細さが、高級感を演出するワインラベルに仕上がりました。

坂城葡萄酒造株式会社様のワインラベルについて詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

制作事例|坂城葡萄酒造株式会社 ワインラベル

事例4 OBROS COFFEE 商品シール

OBROS COFFEE 商品シール
制作事例|OBROS COFFEE 商品シール

OBROS COFFEE様の商品シールは、和紙コットンにエンボス加工を施して制作しました。花をモチーフにしたデザインが、凸凹のみで表現されており、ブランドの世界観を表現しています。

和紙コットン素材は薄いですが、エンボス加工によって最大限に凸凹が出るように工夫を凝らしました。シンプルながらも印象的で、高級感が漂う仕上がりを表現しています。

OBROS COFFEE 様の商品シールについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

制作事例|OBROS COFFEE 商品シール

事例5 和紙シール

和紙シール

和紙ラベルシールでは、コットン素材の和紙を使用しています。

印刷は墨1色を用いて、特殊加工として金箔押しを施しました。シンプルなデザインにすることで、和紙の質感を生かしたラベルシールに仕上げています。
当社では、紹介した和紙ラベルシール以外にもさまざまな制作事例がありますので、詳しくは下記をご覧ください。

制作事例

自社商品に最適な和紙ラベルシールを制作しよう

和紙ラベルシールは、和紙に粘着剤を塗布して制作したタック紙です。和紙素材は高級感があるため、ギフト商品や和菓子、お酒のラベルシールなどに使用されています。

ただし、和紙は色が滲みやすく、種類も多いため、ラベルシールを制作する際には特性を十分に理解しなければなりません。そのため、商品用のラベルシール制作をお考えの方は、印刷会社への依頼がおすすめです。

当社では、記事内で紹介したように和紙ラベルシールをオーダーメイドで制作しています。和紙ラベルシールの素材選びや加工などお悩みの方は、以下よりお気軽にご相談ください。

そのお仕事、私たちにお任せください。
ご満足頂けるようサポートします。

この記事を書いた人

小島 哲也のアバター 小島 哲也 creative director

取引実績は11万社以上、年間約3,000件のシール印刷の案件を受注。
他とは違った魅力的なシールを適正価格で作製しています。

常に私の頭のど真ん中にあるのは「満足のいくシールをお作りする」です。

お気軽にお問い合わせください。何かお役に立ちます。

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