カラー4色と特色の違い:手短に、分かりやすく説明しました

| 2018.08.23

本日は、「カラー4色と特色の違い」を解説します。

当サイトでも、何度も申しているのですが、印刷物の仕上がりの良し悪しを決めるのは、「色」になります。

PCモニター上での発色を意識しても、実際に印刷物としての仕上がりを考慮されていない指示が、見受けられる事があります。

あまり知られていませんが、下記のように「PCモニターで見る色」と「カラーチップの色」は異なるため、お客様の認識も必要になってきます。




今回は、カラー4色と特色の違いと、印刷会社への指示の出し方を解説しております。印刷物発注の基本的な知識ですので、今後の参考にして頂けると幸いです。





カラー4色と特色の違い

結論から言うと、単色のデザインは「カラー4色」より、「特色」で刷った方が、発色がキレイに仕上がります。

4色カラーは、文字通りCMYKの4種のインクを重ねて、色を再現します。
一方、特色は、あらかじめインクを混ぜてその色を作ります。

下記をご覧ください。


4色カラーと特色の違い


カラー4色は、C・M・Y・K の4版(ハンコ)の重なりです。印刷工程中に4回、版が重なることから、色が濃くなったり、沈んだりする現象が起きます。

また、カラー4色の場合、インクの調整だけではターゲットの色にならない事が多々あります。この場合、元AIデータのCMYKの調整が必要なため、いくらインクを調整してもご希望の色になりません。(印刷の熟練者であっても物理的に難しい問題です)





一方、特色は、PANTONEやDICといった指定色を、あらかじめインクを調合して色を作成します。CMYK以外のインクも自由に調合できるのため、指定色の再現性も4色カラーに比べ、優れています。

「ん?コレちょっと色が違うな。」という納品後の問題も、特色であれば未然に防ぐことが出来ます。(コレは大きいです!)




もっと詳しく

まだ、「版の重なり?」「インクの調合?」といったところでしょうか。
では、印刷機を交えて説明すると分かるかもしれません。下記をご覧ください。



カラー4色は、ユニット(インクを入れるツボ)を4つ使います。
CMYKのインクの濃度調整を稼働中に行います。

前述の通り、CMYKのインクの調整には限界があります。





上記ように特色は、あらかじめインクを調合しから印刷することで、限りなく指定色に近づけることが可能です。ユニットの使用数を少ないため、コストも安くなります。(弊社の場合)



つまり、

「データ通りの4色カラーで印刷してください!」と、お客様の指示通りに刷っても、求められる色とは差異が発生し、結果、「その色ではない…。」という事になります。

同じデータであっても、印刷方法(凸版印刷・オフセット印刷・オンデマンド印刷)によって色の差異が生じます。そのため、特色をCMYKの配合で指示するのはNGです。



そこで、頂きたい情報

・PANTONE or DICの色チップ
・色見本
・PANTONE or DICの指示


「PANTONE」や「DIC」、「色見本」といった現物の支給をお願いします。くどいようですが、PCモニターと印刷物は同じ色にはなりませんので、事前に、実際の色を確認していただけると、実際に届いた際に色のギャップを感じなくて済みます。

現物がない場合は、PANTONE・DICの色番号の指示も可能です。AIデータ上で、「PANTONE+Solid Coated」もしくは「PANTONE+Solid Uncoated」でも可能です。(ウィンドウ → スウォッチ → スウォッチライブラリを開く → カラーブックの中にあります)




まとめ

・CMYK:変動色(条件次第で仕上がりの色が変わってしまう)
・特 色:不変色(具体的な色の指示をすれば変わらない)

見た目が単色のデザインを、4色カラーで指示せず、PANTONEやDIC、色見本といった具体的な「色」の指示をお願いします。

弊社のスタッフは、「PANTONEもしくはDICの色指定をしてほしい。」とご連絡することがあります。

大抵の方は、「良く分からないので、そのデータでやってくれよ。」と感じるかもしれませんが、私たちは「色」の満足を重要視しているため、責任を持って対応いたします。

何卒ご協力お願いいたします。


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