両面印刷シール:糊面印刷が施された商品シールでボトルをお洒落に演出

| 2016.09.30

今回は、表面と糊面に印刷が施された 両面印刷シール を紹介する。

本題に入る前に少しだけデザインの話をしたいと思う。

例えば、あなたの会社がボトル容器を使用した商品を発売するとしよう。中身の品質はもちろんのこと、ボトルのデザインも必然的に商品の売り上げを左右する。商品に貼付されたラベル・シールの役割は、まずは消費者に「これ欲しい!」と思って頂く事が理想だ。

もちろん、最終的な目標は、どこの・何という商品か瞬時に認識してもらう事である。

見た目を疎かにしてしまうと、いくら商品作りに奮励努力しても消費者に届かない場合がある。商品は目に留まった瞬間が勝負。「じっと見ては貰えない」事を前提に対象の本質をデザインしよう。

物が溢れているこの時代、弊社では商品をじっと見てもらえる為の商品シールの提案を、実例を絡めながら解説させて頂く。

今回は、両面印刷シールにスポットを当てる事にした。商品シール・ラベル作成のヒントを感じてくれれば幸いだ。



両面印刷シール


通常のシールやラベルは表面にだけ印刷が施されるのに対し、両面印刷シールとは表面と糊面にも印刷が施されているシールを指す。※糊面=表ラベルの裏面

まずは下記イメージをご覧頂きたい。

両面印刷シール
表面
両面印刷シール
糊面

これが、今回ご紹介させて頂いている両面印刷シールだ。糊面にも印刷が施されているこの仕様は透明の被着体にのみ適してる。商品を手に取り背面から見た際、正面に貼られたシールの糊側のデザインを確認する事ができる。

つまり、透明のボトル容器や窓ガラスに採用可能だ。海外ではミネラルウォーターや化粧品に採用されている。



製作方法


製作方法は様々あるが、シール印刷業界で一般的な方法を解説しよう。まず、透明PET25μに※逆刷りをし、アート紙 or ユポ(ポリプロピレン素材)などをラミネート(合紙)して、更に印刷を施せば両面シールを完成させることができる。

つまり、糊面が透明、表面が白い素材であれば製作可能だ。簡単な技術なので、どこのシール印刷会社に頼んでも製作する事ができる。

※逆刷り(ぎゃくずり)・・・・デザインを反転した版で印刷する事



貼付した際のイメージ


ボトルにシールを貼付する場合、表シール(ブランド)と裏シール(成分表記等)の計2枚が必要となる。しかし、両面印刷シールだと1枚の貼付で済ます事ができるのも魅力の一つだ。

ここで、優秀な両面印刷シールをご紹介する。


両面印刷シール
左側が正面、右側が裏面(正面シールの糊面)



化粧品類の企画、製造、販売を行っているエシカルビューティーさんの提供する商品オリエンステラシリーズgemmaは両面印刷シールを採用して頂いている。日本初コスモスオーガニック認証の基準を満たした正真正銘のオーガニックシリーズとして他社を寄せ付けない素晴らしい商品だ。

当商品に貼付されたシールは、モノクロでシンプルでありながら、エンボスをあしらい上品なデザインになっている。さらにボトルの裏面(正面シールの糊面)を見ればボタニカルな世界が広がっており、一度使ってみたくなる要素を存分に蓄えている。

シール材質の選定にもこだわっている。当商品は水回りでの使用につきユポ110μにエンボスを施している。ちなみにエンボスの凹凸を強調する為、通常80μのところを厚口の110μを採用。

また、表面の黒が透けて糊面のカラー印刷に影響しないよう、遮光性の高い銀ホイル紙が合紙されている。ユポ110μ・銀ホイル紙・透明PET25μの計3素材を合紙するという非常にこだわり抜いた仕様になっている。

消費者にもこの商品への熱い思いが届いている証拠として、売り上げも好調に伸びている。



まとめ


両面印刷シールとは、透明素材に逆刷りを行い、白い素材を合紙しているので、言わば擬似的に糊面に印刷が施されたシールだ。使用素材も増えるため、通常のシールに比べコストも若干割高であるが、費用対効果を試してみる価値はある仕様だ。

商品用シール・ラベルは、何かとコスト削減のターゲットにされがちだ。だが、少数派とはいえ素材と加工までこだわるメーカーも存在する。

どちらの方が、良質なブランドなのかという認識を持ってもらえるかを想像してみよう。


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参考企業
エシカルビューティー株式会社