ポッティングシール : シールに透明樹脂を盛って固める特殊加工をご紹介

| 2017.07.28

ポッティングシール は最も高価なシールであると言っても過言ではない。
ポッティング加工は、他の加工に比べて高コストだからだ。
にも関わらず様々なシーンで支持されるのは見た目の優美さと耐久性にある。

今回はそんなポッティングシールについてご紹介する。

(※このページは2017年7月28日に更新されました)

ポッティングシール

ポッティングシール とは


ポッティングシールとは、印刷を施されたシール表面にドーム状のウレタンが凝固しているシールの事を指す。
簡単に言うと、オプションでポッティング加工を施されたシールの事である。
他にも樹脂盛りや、ドーミング加工とも呼称されている。
ちなみに、スマートフォンの表と裏に貼るぷっくりとしたシールタイプのカバーを見たことあるだろうか?
そちらもポッティング加工で作られている。

ポッティングシールは、透明の樹脂が光沢を放ち、清潔感を連想させる質感は高級志向のクライアントに支持され続けている。業界問わず多くのロゴマークに起用されている。
また、耐水・耐久性にも優れているので、屋内はもちろん屋外での使用が可能なのも評価理由として挙げられる。車メーカーのロゴマークに使われているのを見たことはないだろうか。

 

制作方法


印刷と粕取り(剥離紙の上にシールが並んでいる状態)まで行われたシール表面に、ポッティング専用機の、ノズルの先端から樹脂が流れ出される。シールの面積に適した樹脂量を設定しているため、ウレタン樹脂がシールの外にこぼれることは無い。なおかつ樹脂が有する高い粘度が、表面張力を発揮するため樹脂は上に向かって膨張する。この膨らみがポッティングの醍醐味だ。

樹脂が盛られたシールは、乾燥に12時間以上を費やし、完全に凝固すれば完成する。

ポッティングシールは大量に生産しても個体差がほとんど無い。剥離紙の上に整然と並んだ姿は見た目も綺麗だ。

また、液体樹脂と言っても気泡が入ることは、ほとんど無いのでこちらも安心してもらいたい。

ポッティングシール

ロット数


最低ロットは100枚、大ロットになっても20,000枚程度である。
弊社を含め、業者は注文ロットによって、ポッティング加工を手作業かオートメーションで行うか判断する。
小ロットの場合はインクジェットプリンターで印刷、ポッティングは手作業で行う。
一方、大ロットは凸版印刷 or オフセット印刷、ポッティングはオートメーションで行っている。

また、個人でポッティングを楽しみたい場合は、スターターキットがホームセンターなどで手に入るので購入するのもオススメだ。

貼付するモノの向き・不向き


ポッティングシールは厚みがある為、フラットな部分への貼付は問題ない。
ただし、湾曲面に対しては不向きなので注意が必要だ。盛られた樹脂は曲げても凝固時のフラットな角度に戻ろうとする反発力がある。そのため、湾曲面に貼付しても長時間経つと、反発力に耐えれなかった部分が、剥がれてきてしまう場合がある。多少の湾曲なら、反発力より強い粘着力を選定すれば、貼付した状態を保持できるかもしれないが、基本的にアールの効いた部分への貼付はやめておこう。剥がれてきては元も子もない。

 

 

材質の向き・不向き


ポッティング加工に使用する材質はフィルム系に限定されている。
紙系はウレタン樹脂が染み込んでしまい、仕上がりに支障をきたす為、オススメ出来ない。

ポッティング加工に適した基本的な素材(タック紙)は下記となる。

・塩ビ系
・透明PET
・銀PET(ネーマー)
・金PET(ネーマー)
・白PET(PETホワイト)
・ヘアライン各種

上記以外の素材にも希望があれば各社に問い合わせてみるといいだろう。

 

デザインの向き・不向き


前述の通り、凝固する前の液体樹脂は表面張力で形状を保っている。
そのため、形状によっては樹脂がはみ出る場合があるので注意が必要だ。
丸や四角といったシンプルな形状だと問題は無いが、一部が鋭角であったり、一部が細くなっている形状であった場合、そこから樹脂がこぼれてしまう可能性がある。
つまり、狭くなっている部分は液体がデザインの外にこぼれやすい。
表面張力が維持しにくい形状は注意が必要だ。

それでも鋭角な部分にアールを付けてあげたり、すこし太くするだけで作成ができる。
例えば、鋭角な星型より、角にアールがついた星型なら可能というわけだ。

仕上がり形状の判断に困った場合は、各印刷会社に問い合わせてみると良い。
快くレクチャーしてくれることだろう。

 

更にゴージャスなポッティングシールの仕様


ポッティング加工は他のオプションと組み合わせることも可能なので幾つか紹介しよう。

エンボス加工+ポッティング
印刷+エンボス+ポッティング加工を施したシールは発注者のこだわりが現れる。
凝固した樹脂の中の印刷に、凹凸がデザインされているのだからユーザーに与えるインパクトも大きい。

箔押し+ポッティング
箔押し+ポッティング加工の場合も同様に強い意気込みを感じる。
透明樹脂に包まれた、品格のある箔押しのデザインがユーザーを魅了する事だろう。

ホログラム素材+ポッティング
こちらは加工というより、光を派手に色彩反射するホログラムを使用したケースだ。
高級感というよりインパクトを重視したい場合にオススメしたい組み合わせである。

 

 

まとめ


ポッティングシールを何に貼付するかはアイディア次第だ。
通常のシールより、コストがかかるため安易には使えない仕様だ。
採用の際は、素材・デザイン・貼付するモノに気をつければ、御社のブランディングの手伝いをしてくれるだろう。

 

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関連ページ(概算見積もりも掲載しています)
http://www.kojima-label.co.jp/lineup/potting/