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食品ラベルの作り方は?記載事項のチェックリストと作成時の注意点

食品ラベル 作り方
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食品ラベルとは、食品表示法により食品を販売する際に添付が義務づけられているラベルのことで、消費者に食品の基礎情報や安全性を伝える役割があります。記載内容やレイアウトの規定やルールに違反した場合、行政から指導や罰則を受ける恐れがあるため注意が必要です。

本記事では、食品ラベルの作り方や詳しい表示内容、規則を守って正確なラベルを作成するための注意点を解説します。

当社は、冷蔵・冷凍食品や加熱用商品に添付するものまで、さまざまなタイプの食品ラベルに対応した印刷会社です。食品ラベルの作成をご検討中の方は以下からお問い合わせください。

即日対応します。ぜひ一度お試しください。

目次

食品ラベルとは

食品ラベルを確認する女性
写真:shutterstock

食品ラベルとは、法律で包装容器への添付が義務付けられた表示のことです。平成27年に施行された「食品表示法」によって、記載する内容やレイアウトが細かく定められています。

主な目的は以下のとおりです。

  • 消費者に食品の安全性を伝えること
  • 商品の正確な情報を伝えること
  • 事故を予防すること
  • 問題発生時の手がかりとなること

基本的に事業者よりも消費者の立場が優先されており、違反すると罰則の対象となります。2021年10月の改正では原材料や栄養成分の表示が強化され、さらに詳しい情報提供が義務付けられました。食品を扱う事業者には、法令を正確に理解したうえで消費者に対する責任を果たすことが求められています。

食品ラベルの作り方

  1. ラベルプリンターを利用する
  2. シール印刷会社に依頼する

作り方1 ラベルプリンターを利用する

食品ラベルの作り方としてまず挙げられるのは、業務用ラベルプリンターを使って自作する方法です。

機器を購入、もしくはリースすれば必要なときに好きな枚数を作成できるので、社内に設置している企業も多くあります。特にスーパーのお惣菜やお弁当など、それぞれ異なる表示内容のラベルが必要な場面では非常に便利です。

ただし、ラベルプリンターで自作する場合には以下のようなデメリットもあります。

  • 初期費用やメンテナンス費用が高額
  • 外注したものに比べて仕上がりのクオリティが劣る
  • 機種によっては防水・冷蔵・冷凍ラベルには対応していない

プリンターを使用すればシールの在庫を抱えずに済むというメリットもあります。しかし、ラベルの仕上がりに満足できなければ意味がありません。また、費用や使用目的によっては十分に活用できない可能性もあるため、導入を検討する際は慎重に判断しましょう。

作り方2 シール印刷会社に依頼する

まとまった数の食品ラベルを作成する際は、シール印刷会社への依頼がおすすめです。外注する分コストはかかるものの、以下のようなメリットがあります。

  • 大ロット(1,000以上)の印刷でもムラなく仕上がる
  • 素材・インク・粘着タイプなど、作成時の選択肢が幅広い
  • 商品に最適な素材や粘着剤を提案してくれる

コストを抑えすぎてしまうと、作成したラベルが商品の保管環境や保存期間に対応できない恐れがあります。例えば紙素材のラベルを水回りに置いていると、剥がれたり劣化したりする可能性も考えられるでしょう。

ラベル印刷の専門業者に相談すれば、商品の特性も考慮したうえで適した耐久性のラベルを提案してもらえるため、作り直しのリスクを下げられます。加えて、インクのカラーなど細かい部分にもこだわれば他社との差別化にもつながるでしょう。
当社では消費者の利便性を最優先に考えたうえで、さらに付加価値を生み出すようなラベル作りにこだわっています。「お問い合わせ」は24時間無料で受け付けているので、お気軽にご相談ください。

チェックリストを確認する男性

食品ラベルを作成するときに押さえておくべきポイントは以下のとおりです。

  1. 記載内容
  2. 表示ルール

チェックリスト1 記載内容

ここでは、一般的に印刷会社に依頼することの多い加工食品を例に、記載内容の表示事項を紹介します。食品ラベルに記載が義務付けられているおもな表示事項のチェックリストは、以下の表のとおりです。

記載内容備考
①名称商品名ではなく、一般的な名称を記入する
②原材料名使用した割合が高い順に記載する
③原料原産地加工食品の場合、主原料となる材料の原産地を明記する
④添加物使用量の多い順に、物質名を記載する
原材料と区別するために「/(スラッシュ)」や改行で区切る
⑤アレルゲン特定原材料(症例数が多く重篤度が高い食品)を含む場合は、表示が義務付けられている

◾️特定原材料:義務表示(8品目)
卵・小麦・乳・えび・かに・落花生(ピーナッツ)・そば・くるみ
※くるみは2025年4月より表示が義務化される

◾️特定原材料に準ずるもの:推奨表示(20品目)
大豆・さけ・いか・あわび・いくら・ごま・さば・鶏肉・牛肉・豚肉・カシューナッツ・アーモンド・キウイ・オレンジ・バナナ・もも・りんご・やまいも・まつたけ・ゼラチン
⑥内容量「g」「枚」など、単位を明記する
⑦消費期限
賞味期限
「年・月・日」の順で記載する

◾️消費期限
期限が過ぎると劣化が進み食べられなくなる食品に設定する

◾️賞味期限
劣化が進みにくい商品の「品質が変わらずにおいしく食べられる期間」を指す
⑧保存方法商品の特性に合わせて、開封前の保存方法を明記する
⑨製造者等表示内容に責任をもつ事業者の名前や住所を記載する
法人以外は代表者名が必要となる
⑩栄養成分表示エネルギー(熱量)・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の表示が義務付けられている
※食品の種類に応じて表示項目は異なる
参照元:早わかり食品表示ガイド|消費者庁

このほかに、農産物や畜産物、水産物など、食品の種類によってそれぞれ表示項目が定められています。商品のタイプによってさらに詳細なルールがあるため、詳しくは「早わかり食品表示ガイド|消費者庁」で確認してミスのないように記載しましょう。

チェックリスト2 表示ルール

食品ラベルには、表示方法にも以下のようなルールが定められています。

  • 一般消費者が理解しやすい日本語で記載する
  • 容器包装の見やすい箇所に表示する
  • 文字および枠の色は、背景色と対照的な色を選択する
  • 文字のサイズは、日本産業規格Z8305(1962)が規定する8ポイント以上にする(表示可能面積が150㎠以下の場合は、5.5ポイント以上の大きさで表示できる)

食品表示法に違反した場合、過失であっても国からの指導対象となり、悪質な場合は罰金や懲役の罰則が科せられます。

また、商品の回収が必要になれば、費用や信頼の面でも大きな損失が発生するでしょう。消費者のことを第一に考えて、ルールに則ったラベル作成をすることが大切です。

食品ラベルを作成するときの注意点

食品ラベルを作成するときの注意点は以下のとおりです。

  1. 記載内容のミス
  2. 法令改正

注意点1 記載内容のミス

食品ラベルの記載内容は、間違いや漏れのないように丁寧に記載しましょう。特に注意が必要な項目は、アレルギー表示や栄養成分表示です。ここに誤りがあると消費者の健康に危険をきたすおそれがあるため、商品や企業の信頼性を大きく損ねることにつながりかねません。

なお、実際の違反件数を確認したところ、2021年上半期(4月〜9月)の指導件数は71件、指示件数は4件でした。多くが名称や原材料、原産地などの誤表示や欠落であり、過失による違反であったことがうかがえます。ミスを未然に防ぐためにも、データに記載された内容は発注・印刷前のデザイン段階で細かく確認しておきましょう。(参照元:食品表示法の食品表示基準に係る指導の件数等|農林水産省

注意点2 法令改正

食品表示法は、時代や社会情勢の変化に応じて改正されます。実際に、くるみは2023年3月の改正により特定原材料に追加され義務表示の対象品目となりました。

経過措置の期限である2025年3月31日までに表示を変更しなければ罰則の対象となるため、注意が必要です。意図せず違反することがないように、法令の詳細は定期的に確認して、改正があった場合は速やかに対応しましょう。

食品ラベル作成時に押さえておくべきポイント

食品ラベルを作成するときに押さえておくべきポイントは以下のとおりです。

  1. 記載内容・表示ルールに迷ったときは保健所に相談する
  2. 冷蔵・冷凍商品には専用の粘着剤を選択する
  3. 商品に合わせて耐久性・耐水性がある素材を使用する

ポイント1 記載内容・表示ルールに迷ったときは保健所に相談する

食品表示ラベルの作成時に不明点が出てきたときは、保健所の窓口で相談しましょう。保健所では、食品衛生や保健に関する事項の問い合わせを受け付けています。事前に公的機関からお墨付きをいただいておくことで、消費者に誤った情報を伝えてしまうリスクを未然に防ぐことにもつながります。

また、記載ミスによる作り直しも予防できるため、事業者にとっては安心材料にもなるでしょう。信頼とコストを損なわないためにも、丁寧な確認作業を心がけることが大切です。

なお、各都道府県の食品表示法に関する相談窓口は「食品表示法の相談・被疑情報の受付窓口(各都道府県)|消費者庁」から確認できます。ぜひこちらも参考にしてみてください。

ポイント2 冷蔵・冷凍商品には専用の粘着剤を選択する

冷蔵・冷凍タイプの商品の場合、低温に強い粘着タイプを選ぶ必要があります。通常の糊では低温環境下では粘着力が弱まるため、ラベルが剥がれてしまうのです。

粘着タイプは温度帯によって区別されているため、こちらでは一般的な温度区分の目安を紹介します。

温度区分温度帯
常温30 ~ 50℃
冷蔵15 ~ 5℃
チルド5 ~ ‐5℃
冷凍‐5 ~ -80℃
温度区分の目安

なお、冷蔵・冷凍商品はドアの開閉や出し入れの際に結露が発生するため、耐水性も必要です。低温下で保存する食品のラベルを作成するときは、対応温度と水分に注意して最適な粘着剤を選びましょう。

ポイント3 商品に合わせて耐久性・耐水性のある素材を使用する

アテンションシール 素材

食品ラベルを作成するときは、販売する商品の保管・利用環境に合わせて耐久性・耐水性のある素材を選択しましょう。商品の開封から消費までの間にラベルが劣化してしまった場合、消費者は表示内容を確認することが困難となります。その結果、利便性が著しく損なわれるだけでなく、商品に対する満足度も大きく低下してしまうでしょう。

例えば、一般的に用いられる紙素材は水分に弱く、水がかかるおそれのある場面では向いていません。紙は水分を吸収しやすいため、濡らしたあとに指でこするとボロボロと剥がれてきてしまいます。水がかかるシーンで紙素材を使用したい場合は、表面がコーティングしてある「コート紙」がおすすめです。

また、レトルト食品のようにパッケージごと加熱する商品のラベルは、丈夫で熱や水分に強い特殊なフィルム素材で作成する必要があります。商品の利用場面から耐久性・耐水性にも着目して、最適な素材を選ぶことが大切です。

当社では、ラベル・シール専門の印刷会社として、シールの粘着についてもアドバイスを行っております。商品に合わせた粘着の選定にお困りの方は、「お問い合わせ」からご相談ください。

以下の記事では粘着タイプの種類や特徴も詳しく解説しています。併せてご覧ください。

シールの粘着 | 御社の業務に最適なシールの粘着タイプを一挙公開!

商品のイメージを高める食品ラベルの作り方

食品ラベルは添付が義務なうえに厳しいルールが設定されているものの、工夫次第で商品の差別化を図るポイントにできます。

消費者のほとんどが購入前に確認する場所でありながら、こだわっている会社は決して多くないからです。具体的な手段としては、以下のような方法が挙げられるでしょう。

  • インクのカラーを商品やパッケージに合わせて指定する
  • 消費者が読みやすいデザインを意識する
  • フェアトレードやオーガニック認証の表示、環境への配慮など、商品や企業ならではのこだわり・強みを記載する

一例として、当社で作成した以下の食品ラベルをご覧ください。

食品ラベル
制作事例|エルガーホールディングス合同会社 食品ラベル

上記の制作事例では、パッケージの色を意識して青系の特色インクを使用しました。一見すると大きな違いはありませんが、他社の商品と比較したときにさりげない差別化が図られています。

このように、シール・ラベルを専門とした印刷会社であれば、ご要望に合わせて柔軟な対応が可能です。事前にデザインを見せていただくと使用シーンが想定できるので、より確実性の高いご提案にもつながります。

食品ラベルもパッケージと同じように、商品の印象を決める要素のひとつです。消費者目線を意識して、イメージを高めるポイントとして有効活用しましょう。

食品ラベルはルールを守って作成することが大切

食品ラベルは消費者の暮らしや健康を守る重要な役割を果たしているため、事業者には細かいルールが課せられています。しかし、厳しい制限化でもアイディア次第で差別化は可能です。ルールを確実に守りつつ、自社ならではのこだわりを凝らして消費者の購買意欲を刺激する食品ラベルを作成しましょう。

当社では、通常の商品ラベルだけでなく、商品に付加価値を加える食品ラベルを作成しています。食品ラベルの素材選びや仕上がりにお悩みの方は以下からご相談ください。

即日回答します。ぜひ一度お試しください。

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この記事を書いた人

小島 哲也のアバター 小島 哲也 creative director

取引実績は11万社以上、年間約3,000件のシール印刷の案件を受注。
他とは違った魅力的なシールを適正価格で作製しています。

常に私の頭のど真ん中にあるのは「満足のいくシールをお作りする」です。

お気軽にお問い合わせください。何かお役に立ちます。

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