箔押し QRコード
デザイナーさんから「箔押しの上に印刷されたQRコードは、読み取れるのですか?」そんなご質問を頂きました。
正直なところ、箔の上に印刷ということ自体、実績が無いため即答が出来ませんでした。
時として、お客様の突拍子もないご質問にはアイディアが詰まっています。
「分からないなら、やってみよう!」ということで、実際にやってみました。
結果として、箔の上にQRの印刷も可能ですし、スマホの読み取りも出来ました。
え?終わり?
というのも寂しいので、仕様と一連の工程を解説したいと思います。
箔の上にQRコードを検討なさっている方の参考になれば幸いです。
箔押し + QRコード
対応させて頂いたのはコチラ、イグニション・ポイントさんの、INOCC!ジビエのソーセージ!
仕様
寸法:H110×W65mm
印刷:凸版印刷
材質:ミラーコート(冷食用糊)
色数:4色
加工:金箔押し
ご覧の通り、4色に箔押しのデザインです。右下の丸い金箔に印刷されたQRコード、こちらがスマートフォンで読み込めてWEBサイトに飛べるのか?というものです。
ちなみにデザインは、グラフィックデザイナーの神野匡史さん。(めっっっちゃ良い人)
箔押し部分のサイズはφ24mm。QRコードは10×10mmでした。箔は、村田金箔のNo.101を選定しました。反射の少ないマット調のシャンパンゴールドです。(グロスの場合、反射でピントが合わず、スッとQRが読めないと想定)
製造工程は、下記の通りになります。
まずは、4色印刷したのち、金の箔押しを行いました。
それから、QRコードを、K100%で印刷。箔にインクはシッカリ食いつくんかいのう?と思ったのですが、まったく問題なかったです。ホッ。全3工程(4色印刷→箔押し→QRコード印刷)になります。
からの、パチリ。一瞬で読めました!余裕です。
箔押しの上に印刷したQRコード(10×10mm以上)は読み取りが可能!ということですね。
というわけで、これにて一件落着!
反応が早いです。ぜひ一度お試しください。