箔押しシール | 加工方法から色の種類、良品の見分け方を解説

箔押しシール

箔押しシールの貼付された商品パッケージは高級感を有しています。例えば、上質紙にイラストとテキストが印刷され、商品名がホワイトゴールドの箔押しが施された印刷物を想像してください。ちょっとしたワンポイントでも箔の持つ効果は大きいのではないでしょうか。

当ページでは初心者の方にも分かりやすく、箔押しの加工手順から良品の見分け方まで解説しています。商品シール・ラベル作成のアイディアにしてもらえると幸いです。

即日回答します。ぜひ一度お試しください。

目次

箔押しシールとは

ブランドのロゴマークや商品名の部分に、キラリと輝く金箔や銀箔の刻印されてるパッケージを見たことがないでしょうか?それが箔押しです。英語ではホットスタンプ( HOT STAMP )と言われ、古くから使われてきた印刷加工方法です。その箔を施されたシールを、箔押しシールといいます。

加工方法

箔押しは専用の箔押機を使い、箔を熱転写させる加工技術です。(※コールド箔というのもありますが、今回は熱転写の方法について説明します)箔押しシールの作成に必要な材料は下記の3つになります。

タック紙

銅版 (※亜鉛版でも可能)

箔押し機
恩田製作所:箔押し機 OPM-HL300S

まず、箔押し機にシールの元となるタック紙をセットします。基本的にタック紙への箔押しは、コート系の紙が相性が良いとされています。相性の良い素材は、上質紙・アート紙・ホイル紙・和紙 etc,,,となります。次は、箔押し機に箔をセットします。

箔押しシール 版
箔押し用銅板

最後に、箔押し機のプレス部分に銅版をセットします。セットした銅版をジワジワと100度近くまで加熱すれば準備完了です。

次に、先ほどセットしたタック紙に箔を重ね合わせます。その上から高熱になった銅版で圧をかけ、熱転写させます。その際に銅版の圧の加減や温度、機械の加工スピードを微調整します。

箔の面積が多いベタなどはピンホール(箔が転写されていないドットの事)の発生が高く、職人の技術が試される場面でもあります。良品がスムーズに生産できるようになると、あとは箔押し機に任せるのみとなります。オペレーターは不良品がないか製品をチェックする業務に移ります。

綺麗な仕上がりとは

箔押しの綺麗な仕上がりとは、転写された箔のディテールが綺麗に再現され、ピンホールが無い状態を指します。細かいデザインほど、熟練された銅版の制作技術と、箔押しの転写技術が必要です。細かいデザインは、加工中に箔の転写部分が広くなると潰れてしまうので注意が必要です。

また、箔の一部が残留し、箔のシルエットがガタガタになり見栄えが悪くなる場合があります。仕上がりとしては良いとは言えません。原因は素材と箔の相性が悪かったり、箔版の再現性が悪かったりすると起こりやすい現象です。

箔押しシール 加工方法 色の種類

より綺麗な仕上がりにするには、素材に合わせて箔の裏面の転写部分に適したタイプを選定できる知識と経験が必須です。箔押しの品質は、素材と箔の適正・銅版の精度・加工職人の熟練度といった3つに関係しています。

仕上がりが気になる場合は、本機校正(本番と同じ試作)を行うことをお勧めします。時間とコストがかけられない場合は発注する印刷会社にデザインを1度データ上で確認してもらいましょう。修正点があった場合、示唆してくれるはずです。

デザインが繊細すぎる場合も、物理的に再現できない場合があるので、事前に各印刷会社に問い合わせてみることをお勧めします。

箔はカラーバリエーションもたくさん

箔の基本色は「金」と「銀」になります。ちなみに金は14種類、銀は3種類のバリエーションがあり、金の方がラインナップが豊富です。他にも原色系やパステル系、ホログラムやパールといった特殊な色もあるので、各シール印刷会社に箔のサンプルを頼んでみましょう。

それでは箔の色をご紹介させて頂きます。お目当てのカラーが見つかれば幸いです。

箔押しシールゴールドNo.2

ゴールドNo,2

ゴールドNo,3

ゴールドNo,26

シルバースタンダード

シルバーNo,2B

シルバーNo,24

フレッシュウォーター

スカイブルー

ブルー

キウィグリーン

グリーン

グリーンレイク

ピンク

レッド

パープル

ウィスキーブラウン

サンセットオレンジ

ブラック

レインボー


箔押しシール カラーサンプル
箔のカラーサンプル




箔押しシールの価格

箔押しシールは、加工オプションと箔素材・銅版が料金に加算されるため、通常のシールより高くなります。
下記にて、通常のシール印刷と、箔押しシールを3000枚作成した場合の価格を比較しました。(当社価格にて)

寸法:50×50mm
材質:アート紙
数量:3000枚

■通常シール(1色印刷)の場合
3000枚・・・・22,000円程度(版・型代 5,000円含む)

■箔押しシール(金 or 銀箔)の場合
3000枚・・・・43,000円程度(版・型代 13,000円含む)

■箔押しシール(色箔)の場合
3000枚・・・・50,500円程度(版・型代 13,000円含む)

箔押しシール は、通常シール印刷の約2倍の価格で作成が可能になります。また、上記は初回金額となります。再版(2回目以降)は()内の版と抜型代を差し引いた価格になります。

まとめ

箔押しシールの良品はシルエットがデータ通りにきれいに再現されています。不良品はシルエットがガタガタでピーンホールがあるものを指します。箔押し加工は、細い転写が苦手なので、デザインによっては印刷会社に確認をしましょう。

箔のカラーをサンプルを取り寄せて選ぶのも良いかもしれません。箔押しシールの価格は、通常シール印刷の約2倍になります。

箔押しは商品に高級感や付加価値を再現できる印刷技術です。私たちは商品ラベルの役割は商品を引き立てる訴求力と考えています。一度、御社の商品シールに箔押し加工を取り入れてはいかがでしょうか。

箔押しシール 


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この記事を書いた人

小島 哲也のアバター 小島 哲也 creative director

取引実績は11万社以上、年間約3,000件のシール印刷の案件を受注。
他とは違った魅力的なシールを適正価格で作製しています。

常に私の頭のど真ん中にあるのは「満足のいくシールをお作りする」です。

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