商品パッケージをラベル・シールで仕上げる方法

パッケージ 作り方

商品パッケージに独自性を出したいとき、箱や容器を一から作る道だけが選択肢ではありません。

既製の箱・瓶・ボトル・袋はそのまま使い、商品ラベルや装飾用シールでブランド表現を加える方法があります。

本体には手を入れないので、変えられるのは紙の質感、特色、箔押し、エンボス、ホログラムといったラベル側の要素です。容器を共通にしてラベルだけを替える設計にも向きます。

箱や容器そのものの設計は、この記事の対象外です。ラベル・シールで商品パッケージを仕上げる場合の考え方を扱います。

目次

パッケージとラベルの役割は分けて考える

中身を守るのは箱・瓶・ボトル・パウチ、商品名やブランドカラー、質感を伝えるのはその表面に貼るラベル。役割をこう分けておけば、保護と表現の両方を容器ひとつに背負わせずに済み、容器の機能はそのままで、見た目や商品情報だけを変更しやすくなります。

ひつじや パッケージシール
制作事例 ひつじや パッケージシール

羊かん用のパッケージシールです。箱は変えず、シールのデザインと印刷だけで「和菓子×駄菓子」という商品の雰囲気を出しています。

既製パッケージとオリジナルラベルを組み合わせる

容器を完全オリジナルにするか、既製品で済ませるか。迷ったときは、次に当てはまるかどうかで考えます。当てはまるならラベルを活用しやすいでしょう。

  • 箱や容器は既製品を使用したい
  • 複数の商品で同じ容器を使用したい
  • SKUごとにデザインや色を変えたい
  • 限定品や季節商品だけ仕様を変えたい
  • 箱を変更せず、高級感や質感を加えたい
ブルーボトルコーヒー 商品ラベル
制作事例:ブルーボトルコーヒー ラベル

ブルーボトルコーヒーのラベルは、天面にエンボス加工を入れ、印刷だけでは出せない凹凸を加えています。容器がシンプルでも、ラベルの紙質、色、加工を変えれば仕上がりの印象は大きく変わります。

パッケージ用ラベルを作るときに確認すること

デザインだけを見て素材を決めると、貼ったあとに困ることがあります。商品へ貼ることを前提に、少なくとも次の条件は先に確認しておきます。

  • 何に貼るのか
  • 平面か曲面か
  • 常温・冷蔵・冷凍のどこで使うのか
  • 水・油・摩擦などの影響があるか
  • 手貼りか自動貼りか
  • 継続生産する商品か

見た目に合う素材が、その商品の使用環境にも合うとは限りません。常温か冷蔵か冷凍かだけでも、使える素材の選択肢は狭まります。デザインと使用条件は切り離さず、同時に考えます。

貼る素材と形状

紙箱、ガラス瓶、PETボトル、PP容器、フィルム袋。貼付面が違えば、粘着剤との相性も違います。ボトルのような曲面では、ラベルが大きい、素材が硬いといった場合に端が浮くことがあります。

材質名が分かっても、貼る場所が平面か曲面かで判断は変わります。仕様は実際の商品形状まで確認してから決めます。

使用環境

必要以上の仕様にするとコストが上がるので、仕様は使用環境から逆算して決めます。

食品・飲料なら冷蔵や冷凍、化粧品なら水濡れ、工業製品なら摩擦や油と、ラベルが置かれる環境は商品ごとに違います。紙素材で足りる商品もあれば、フィルム素材やラミネートが必要な商品もあります。

量産時の再現性

一度きりの販促物なら、初回の見栄えが良ければ足ります。継続して生産する商品ラベルは、再注文したときに色や仕上がりをどこまで安定させられるかまで問われます。

ブランドカラーを使う場合は、特色指定や色校正も検討に含めます。

ラベルでパッケージの印象を変える方法

印象を変えるために、派手な加工を増やす必要はありません。素材、色、光沢、凹凸と、どこを変えるかによって見え方の変わり方も違います。

素材の質感を変える

同じデザインでも、光沢のある紙、マットな紙、和紙、透明フィルム、銀色のフィルムと素材を替えれば、印象は変わります。

伊藤海苔店 パッケージシール
制作事例:伊藤海苔店 パッケージシール

気に入った質感の素材でも、耐水性、耐久性、貼る容器との相性で合わないことがあります。見た目と並べて、この3点も一緒に見ます。

箔押しで金属の反射を加える

金属箔を熱と圧力で転写する加工で、通常のインクとは反射の出方が違います。ロゴや商品名など、限られた部分を強調したい場合に使われます。

箔押しを使用したパッケージシール
制作事例:株式会社ヘソ エンボス箔押しシール

面積を広く取ればよいわけではなく、細い文字や線には再現上の制約があります。ロゴの細い線まで箔にしたい場合は特に、デザインを固める前に、その線が加工できるか確認しておきたいところです。詳しい仕様は箔押しシールの製品ページをご確認ください。

エンボスで凹凸を加える

エンボスは色を足さず、触ったときの質感や光の当たり方で表現を加えます。紙などの表面に凹凸を付ける加工です。

エンボス加工を使用した商品シール
制作事例:株式会社KOU エンボス箔押しシール

ロゴや商品名など限られた部分に使うと、凹凸の違いが分かりやすくなります。

リボンシールで箱自体を装飾する

箱の形は変えずに、装飾用のシールを足す方法もあります。ラベルの役目は、商品情報を載せることだけではありません。

バターバトラー リボンシールを使用したパッケージ
バターバトラー リボンシール
制作事例:バターバトラー リボンシール

バターバトラーの事例は、金色のホイル素材を変形カットして箱に貼るリボンシールです。箱とは別のパーツとして装飾しています。

洋菓子パッケージ用のオリジナルリボンシール
制作事例:株式会社シュクレイ リボンシール

ギフト商品なら、箱は共通のまま、こうした装飾パーツだけを企画に合わせて替える方法もあります。

ホログラムで見る角度による変化を加える

使う面積や柄で印象が大きく変わるのがホログラムです。光の当たり方や見る角度で、反射の見え方が変わるフィルムを使います。

ユナイテッドアローズ ホログラムシール
制作事例:株式会社ユナイテッドアローズ ホログラムシール

存在感が強い素材なので、商品全体とのバランスを見ながら決めます。

特殊加工は多いほど良いわけではない

「高級にしたいから箔押し」と決めてしまうと、商品に対して加工が強すぎる仕上がりになることがあります。商品価格やブランドの方向性に合わない加工は全体のバランスを崩すことがあり、工程が増えれば製造コストも上がります。

箔押し、エンボス、ホログラムは通常印刷にはない表現ができます。それでも先に決めるのは加工そのものではなく、どこを目立たせたいのか、どんな質感を加えたいのかです。その目的に必要な加工だけを選ぶ方が、仕様は整理しやすくなります。

パッケージ本体から作るべき場合もある

保護性能、開封方法、輸送効率、陳列方法のどれかに特殊な要件がある商品は、箱・容器・袋そのものから設計した方が適しています。「既製パッケージ+ラベル」がすべての商品に向くわけではありません。

その場合は、パッケージ本体を容器や包装資材を扱う会社へ、ラベル部分をラベル印刷会社へと、分けて発注する方法もあります。

小島ラベル印刷が制作するのは、箱・容器そのものではなく、そこへ貼るラベル・シールです。貼付対象や使用環境が決まっていれば、素材・粘着・印刷・加工を含めて仕様を検討できます。

パッケージ用ラベルを検討するときに伝えてほしい情報

仕様がすべて決まっていなくても構いません。次の内容が分かれば、ラベルの仕様を判断しやすくなります。

  • 貼る商品・容器
  • ラベルのおおよその寸法
  • 予定数量
  • 常温・冷蔵・冷凍などの使用環境
  • 水濡れ・摩擦などの有無
  • 手貼りか自動貼りか
  • 希望するデザインや質感

粘着剤との相性も、紙かフィルムかの選択も、貼る商品と使用環境で変わります。素材や加工方法まで決めてから相談する必要はありません。

パッケージに貼るラベルを検討している場合は、まず貼付する商品と使用環境をお知らせください。商品ラベルの対応素材・ロット・概算価格については、製品ページで確認できます。

▶ 商品ラベルの仕様・価格を見る

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