アテンションシールの特徴や効果とは?制作時のポイントを解説

アテンションシールとは

商品から少し飛び出すように貼られた「新発売」「期間限定」「○%増量」などのシール。こうした売場で商品情報を目立たせるためのシールを、アテンションシール(POPシール)と呼びます。

一般的な商品ラベルとの違いは、商品に全面を貼り付けるとは限らないことです。下部だけを接着し、表示部分を商品から立ち上げるなど、貼り方そのものを利用して情報を見せることができます。

既存の商品パッケージを変更せずに情報を追加できるため、新商品の訴求、期間限定キャンペーン、増量表示、商品特徴の補足などに使われています。

ただし、形だけを目立たせればよいわけではありません。商品から一部を浮かせる構造だからこそ、素材のコシ、粘着する位置、シールの大きさ、貼付する商品の形状まで考えて仕様を決める必要があります。

目次

アテンションシールとは

アテンションシールは、商品の一部に貼り付け、商品名や通常のパッケージだけでは伝えきれない情報を追加するシールです。

全面を商品に密着させる一般的なラベルとは異なり、粘着する範囲を限定して、表示部分をPOPのように立ち上げる仕様もあります。

比較項目一般的な商品ラベルアテンションシール
主な役割商品名・成分・表示など商品特徴やキャンペーン情報の補足
貼り方全面を貼ることが多い全面粘着または部分粘着
見え方商品表面に沿う商品から一部を飛び出させることができる
使用例商品表示・ブランド表示新発売・期間限定・増量・特徴訴求など

商品そのものの表示を担うラベルというより、既存の商品に追加する情報スペースとして考えると分かりやすいでしょう。

アテンションシールの主な特徴

商品から表示部分を立ち上げられる

代表的なのが、シールの下部だけを商品に貼り、上部を浮かせる仕様です。

裏面の一部だけに粘着を残す「糊殺し加工」などを使うことで、商品表面に沿わせるのではなく、表示部分を前に出すことができます。

粘着範囲は決まった形ではなく、商品形状やシールサイズに合わせて設計します。

既存パッケージに情報を追加できる

パッケージや商品ラベルを作り直さなくても、後貼りで訴求内容を追加できます。

  • 新発売
  • 期間限定
  • 増量
  • キャンペーン
  • 商品の特徴や使用方法の補足

商品の基本デザインは変えず、特定の期間や商品だけ情報を追加したい場合に使いやすい方法です。

形状の自由度が高い

四角や丸だけでなく、商品やデザインに合わせた変形にもできます。

ただし、飛び出す部分を大きくしすぎると自重で垂れたり、貼付部分に負荷がかかったりします。目立たせることだけでなく、貼った状態を維持できる寸法かどうかも確認が必要です。

アテンションシールでできること

アテンションシールの役割は、単に派手なシールを追加することではありません。

商品パッケージとは別の位置に情報を出せる

通常の商品ラベルは、商品名、ブランド、法定表示など、もともと掲載する情報が多くなりがちです。

そこへキャンペーン情報まで入れると、デザイン全体が窮屈になることがあります。アテンションシールなら、通常ラベルとは別の表示面を追加できます。

特定の商品だけ後から表示を追加できる

同じ商品でも、「期間限定」「キャンペーン対象品」など、一部の出荷分だけ表示を変えたい場合があります。

本体パッケージを変更せずに後貼りできるため、通常品とは別の情報を追加する方法として使えます。

アテンションシールが向いている用途

  • 新商品であることを商品上で目立たせたい
  • 期間限定キャンペーンの情報を後から追加したい
  • 増量やリニューアルなど、通常品との違いを表示したい
  • 商品ラベルとは別に短い訴求文を追加したい
  • ボトルや容器から表示部分を立ち上げたい

食品・飲料・化粧品・日用品など、店頭で商品を並べて販売する用途と相性があります。

反対に、商品へ長期間固定する表示や、表示面そのものに耐久性が求められる用途では、通常の商品ラベルとして設計した方が適している場合があります。

アテンションシールで重要なのは部分粘着の設計

アテンションシールを立ち上げて使用する場合、裏面すべてを粘着させるのではなく、一部分だけ商品へ貼り付ける仕様にします。

たとえば下部20mm程度だけを貼り付け、残りを表示部分として使う方法があります。ただし「何mm残せばよい」という共通の正解があるわけではありません。

  • シール全体の大きさ
  • 表示部分の重さ
  • 素材のコシ
  • 貼付する商品の形状
  • 使用期間

これらを見ながら、粘着を残す位置と面積を決めます。表示部分を大きくするほど目立ちますが、その分だけ貼付部分へ負荷がかかるため、バランスが必要です。

発注前に確認したい5つのポイント

1.何を表示するのか

「新発売」のように短い言葉を目立たせるのか、商品特徴を数行掲載するのかで必要な面積が変わります。

表示内容を増やしてシールを大きくすると、貼付状態にも影響するため、載せたい情報を先に整理します。

2.どの商品に貼るのか

PET・PPなどのプラスチック容器、パウチ、紙箱、ガラス瓶では、表面状態も形状も異なります。

同じ粘着剤でも貼付対象によって接着状態は変わるため、素材名だけでなく、実際の商品形状まで確認しておく方が安全です。

3.どのくらいの期間貼るのか

短期間のキャンペーンなのか、商品が販売されるまで貼り続けるのかによって、粘着の考え方は変わります。

「後で剥がすから再剥離」「長く貼るから強粘着」と単純には決めず、貼付する商品との組み合わせを見て選定します。

4.常温か冷蔵か

常温の売場と冷蔵ケースでは条件が異なります。冷蔵品の場合は、低温だけでなく結露や水分の影響も考える必要があります。

貼る場所だけでなく、「どの温度で貼り、その後どこで保管・販売されるのか」まで分かると仕様を判断しやすくなります。

5.素材とサイズ

アテンションシールでは、印刷の見た目だけでなく素材の「コシ」も重要です。

素材特徴検討しやすい用途
アート紙一般的な紙素材常温・短期の販促用途など
ユポ(合成紙)耐水性があり、紙より破れにくいボトル・水分が想定される用途など
銀ネーマー(銀PET)銀色のフィルム素材金属感を出したいデザインなど

素材だけで決めるのではなく、表示部分の大きさ、貼り方、使用環境との組み合わせで判断します。

アテンションシールで起きやすい失敗

アテンションシールは表示部分を商品から浮かせることがあるため、一般的な商品ラベルとは違う問題が起こることがあります。

角から浮いてくる

ボトルなどの曲面へ貼る場合、シール自体が元の平らな状態へ戻ろうとする力が働きます。シールが大きい、素材が硬い、粘着面積が小さいといった条件が重なると、端部から浮きやすくなります。

表示部分が垂れる

立ち上げる部分を長くしすぎると、素材によっては自重で前後へ倒れます。

大きくすれば目立つとは限りません。実際に商品へ貼った状態で、表示面の大きさと素材のコシを確認します。

剥がした後に糊が残る

剥がす前提の商品に通常粘着や強い粘着を使うと、被着体との組み合わせによっては糊残りが問題になることがあります。剥がす用途であれば、再剥離粘着を含めて検討します。

アテンションシール制作事例|有限会社サンドラ

ヘアオイル用のアテンションシール
有限会社サンドラ アテンションシール

有限会社サンドラ様のヘアオイル用アテンションシールです。

素材にはユポ80μを使用し、下部だけが商品に接着するよう糊殺し加工を行っています。表示部分をボトル上部から立ち上げることで、正面ラベルとは別の位置に商品特徴を追加できる仕様です。

サイズは30×40mmの変形。表示部分が大きくなりすぎない寸法とし、手貼りしやすいよう5枚1シートで仕上げています。

ヘアオイル用アテンションシールの制作事例を見る

アテンションシールを制作する前に

アテンションシールは、サイズとデザインだけを決めて発注する印刷物ではありません。

特に部分粘着で立ち上げる場合は、貼付する商品、使用環境、表示部分の大きさ、素材のコシ、粘着面積が互いに影響します。

発注前には、少なくとも次の条件を整理しておくと仕様を決めやすくなります。

  • 何の商品に貼るのか
  • 貼付する位置
  • 常温・冷蔵などの使用環境
  • どのくらいの期間使用するのか
  • 使用後に剥がすのか
  • どの程度表示部分を立ち上げたいのか

具体的な素材・粘着・部分粘着の仕様、対応ロットなどについては、アテンションシール製品ページをご確認ください。

アテンションシールの仕様・価格を見る

アテンションシールよくある質問

アテンションシールとは何ですか?

商品に後から貼り付け、新発売・期間限定・商品の特徴などを補足するシールです。部分粘着にして表示部分を商品から立ち上げ、POPのように見せる仕様もあります。

普通のシールとの違いは何ですか?

一般的な商品ラベルは全面を商品に貼ることが多いのに対し、アテンションシールは一部分だけを貼り、残りを表示面として立ち上げることがあります。既存の商品ラベルとは別に情報を追加できる点も特徴です。

部分的にだけ粘着させることはできますか?

可能です。糊殺し加工などを使い、下部だけ、中央だけといった形で粘着する範囲を調整できます。適切な粘着範囲はシールサイズや商品形状によって変わります。

アテンションシールが垂れてしまう原因は何ですか?

表示部分が大きすぎる、素材のコシが不足している、粘着する面積が小さいなど複数の原因が考えられます。立ち上げる仕様では、サイズだけでなく素材と粘着範囲を一緒に確認します。

発注前に何を伝えればよいですか?

貼付する商品、希望サイズ、予定枚数、使用環境、貼付期間、剥がす予定の有無が分かると仕様を検討しやすくなります。素材や粘着が決まっていない場合は、用途からご相談いただけます。

関連ページ

アテンションシール 製品ページ
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再剥離シールとは?用途・特徴を解説

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