Quality Management
株式会社小島ラベル印刷では、お客様に高品質な印刷物を安定してお届けするため、各工程での管理体制を整備し、記録・保管・共有のサイクルを徹底しています。以下の内容に基づき、品質維持と継続的な改善を行っています。
1. オペレーションフロー
ご注文内容は、制作室にて主任の確認のもと「作業伝票(※)」を発行します。
作業伝票を基に、原紙の手配・製版・抜き型の準備を行い、材料が揃い次第、工場長を通じて印刷オペレーターに引き渡します。印刷・検品・梱包・出荷準備までを一連の流れで管理しています。
※作業伝票には、注文日・納期・名称・原紙・数量・加工面数・通し数・色数・色の詳細・特殊加工・寸法・原紙発注メーター・仕上がり状態・版情報・型情報・引渡し方法・管理ナンバー等が記載されています。
伝票は透明ファイルに保管し、同一注文ごとにファイル単位で管理しています。
ファイルは最終注文日から3年間保管しており、作業伝達事項書(インク調合比率・加工注意点など)や版・フィルム・色見本も同封しています。
2. 営業スタッフ
お問い合わせ・無料サンプル・お見積もり対応を担当します。
必要に応じて打ち合わせを実施し、注文窓口として進行を管理します。
印刷機やAdobe Illustratorの操作知識を有し、トラブル発生時も迅速に対応します。
3. 制作スタッフ
発注書をもとに作業伝票を作成し、受注一覧表(Excel)に注文情報を登録します。
内容にはご注文日・納期・お客様名・品名・色数・数量・面付け数・合計通し数・引渡し方法・特殊加工・備考を含みます。原紙や資材の発注、納期回答、データ確認・修正も担当します。
4. 印刷オペレーター
材料(原紙・版・抜き型)を印刷機にセットし、調整を行います。
印刷・検品・梱包完了後は、受注システムのステータスを更新し、ホワイトボードに週間進捗を反映します。
印刷時のチェック項目は以下のとおりです。
4-1. 印刷時のチェック項目
- 印刷色:ご指示の色(現物・PANTONE・DIC)を常時確認。再版時は前回色に合わせます。
- 版ズレ:0.3mm以上のズレは不合格。常時チェック。
- 抜きズレ:0.3mm以上のズレは不合格。常時チェック。
- ハーフカット:刃の入り過ぎを2000枚ごとに定期確認。
- 梱包:クラフト紙包装後、数量を明記。約8kg以内でダンボールに梱包し、緩衝材で保護。指示がある場合は指定方法に対応。
4-2. 刷り色の品質管理
- 印刷ローラー:案件の切り替わりの際に、各ユニットの印刷ローラーを、洗浄液で10分間以上自動洗浄します。自動洗浄後、分解し、ウエスで残留物を拭き取ります。ウエスへのインクの付着が目立たなくなるまで洗浄します。ウエスでの洗浄後、各ローラーの表面を満遍なく粘着テープで不純物を取り除きます。再度自動洗浄して完了です。
- インクツボ:案件の切り替わりの際に、各ユニットのインクツボを、洗浄液と刷毛で洗浄します。付着した洗浄液をウエスで拭き取ります。ウエスに色がつかなくなると完了です。
5. 試作(校正)について
量産前に仕上がりを確認いただくため、試作(校正)を推奨しています。
色味や仕様の確認は品質維持のため重要です。
試作を行っていない場合の仕上がり差に関するクレームはお受けできません。
6. 印刷資材の品質管理
6-1. 版
- メーカー保証期間は製造より1年。2か月ごとに定期購入。
- 印刷内容に応じて版の硬度を選定。
- 改版時は旧版確認後に廃棄。
- 印刷中に損傷が生じた場合は即時作り直し。
6-2. 抜き型
- 保管期間は3年。
- 劣化による変形が生じた場合は無償交換(※変形デザインは有償)
6-3. インク
- 製造年月が明記されたインクを購入し、使用期限を過ぎたものは廃棄。
- インクの購入履歴を管理。
- RoHS・SDS・REACH等の提出書類に対応可能。
6-4. 原紙
- ご注文時に必要分を発注。希望に応じてロットナンバー管理・共有に対応。
- 在庫は3年間保管。メーカー粘着基準を満たした良品のみ使用。
- 夾雑物についてはメーカー基準(1㎡あたり13mm²以内)を遵守。
- chemSHERPA、REACH規制、RoHS指令、UL/CUL規格などの書類提出に対応しています。
6-5. 洗い油(インクの洗浄液)
使用済み洗浄液は、定期的に産業廃棄物処理業者へ委託し、適切に廃棄しています。
7. 印刷機の保守・メンテナンス
- UVランプ:メーカー推奨の1500時間で交換。
- 印刷ローラー:常時ストックを保有し、異常時は即交換。
- グリス注入:月1回実施。
- 印刷機カッター:切れ味低下時に研磨。
上記保守・メンテナンスは、すべて記録しています。
8. 印刷データの管理
- 印刷データの修正はお客様からの依頼(有料)のみ実施。
- 入稿データに不備が発見された場合は、直ちに印刷を停止し、お客様へご連絡します。
- ご注文いただいた印刷用データは、10年間保管しています。
9. 情報セキュリティ
すべてのPCにセキュリティソフトを導入し、スパイウェア、ウイルス、マルウェア、ランサムウェアから保護しています。から保護しています。また、UTM(統合脅威管理)を導入し、外部からの不正アクセスを防いでいます。
10. ミス報告書
出荷前にミスが発覚した場合は、直ちに印刷を停止します。
ミス発生時には「ミス報告書」(見積番号・品名・数量・得意先・発生日時・原因担当者・損害金額・ミス内容・再発防止策など)を作成し、社内で共有します。
ミス報告書は社内で保管し、全員が閲覧できる形で共有しています。担当者へのペナルティは一切設けていません。
11. クレーム報告書
万が一クレームが発生した場合は、営業担当が迅速に対応します。
クレーム発生時には「クレーム報告書」を作成し、原因分析と再発防止を行います。
報告書は社内で保管・共有しています。
※クレームの対象範囲は利用規約をご確認ください。
12. 事故報告書
お客様に重大な損害を与える事案が発生した場合は、「事故報告書」を作成し、全社員に共有したうえで再発防止策を講じます。
すべての報告書は適切に保管・共有し、品質向上に活かしています。
13. 改定について
最新の品質管理内容を当サイトに掲載し、常に最新の内容を確認できるようにしています。
必要に応じて内容を改定する場合がありますので、定期的なご確認をお願いいたします。
14. 関連ページ
制定:2018年 1月16日
改定:2025年 11月4日