タック紙とは?どこよりも分かりやすく解説 | シールの予備知識

タック紙

シールやラベルを発注するときは、「タック紙」を理解したうえで、用途に合った材質と粘着を選ぶ必要があります。これからシール・ラベルの注文を検討されている方の参考になれば幸いです。

目次

タック紙

タック紙とは、裏面に粘着剤が塗布されたシールの材料のことです。ラベル・シール・ステッカーの印刷用素材、それがタック紙です。上から「表面基材」「粘着剤」「剥離紙」の3層でできています。

・表面基材(直接印刷を施す部分)
・粘着剤 (糊部分)
・剥離紙 (糊を保護している台紙、使用の際に捨てる部分)



紙とフィルムで選べます

表面基材は、大きく分けて「紙素材」と「フィルム素材」の2種類です。目的やシーンによってこの2つを使い分けるところが、タック紙選びの出発点になります。

・紙素材   (耐久性・耐水性に欠けるが、紙本来のもつ質感が人気)
・フィルム素材(耐久性・耐水性に優れている。フィルムにしかない特殊な素材もある)

素材は、商品やデザインから決まることもあります。

(例)紙:和菓子なので紙本来の質感を活かした「和紙」に箔押しを使用したい。
(例)フィルム:屋外で5年以上は使用したいので耐久性の高いPETを使用したい。

どちらの例も、目的や環境に合わせて素材を選んでいます。

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紙とフィルムのメリット・デメリット

向き不向きは、耐久性だけでは決まりません。デザインや加工との相性もあります。

・紙素材

メリット:質感のバリエーションが多いのでデザインの一部として活用出来る。箔押しやエンボスとの相性も良く、フィルムに比べ価格も安い。

デメリット:紙なので屋外や水回りでの使用に向いていない、破けてしまうので綺麗に剥がれない。

・フィルム素材

メリット:耐久性があるので屋外でも水回りでも使用できるため、工業系シールやステッカーに適している。

デメリット:無機質なので紙素材のような表情が無い、反発する力があるのでエンボスとの相性が良くない。紙に比べるとコストがかかる。

選べる粘着力

粘着も使用目的に合わせて選びます。多いのは「一般粘着」か「強粘着」です。最近は、最終的に剥がすことまで視野に入れる傾向があり、「弱粘着」や「強粘再剥離」といった粘着も人気があります。

タック紙の粘着の種類は、次のとおりです。

・一般粘着(一般的な粘着)
・強粘着(一般粘着より強粘着)
・超強粘着(強粘着よりさらに強い粘着)
・粗面用(コンクリートにも添付可能)
・弱粘着(粘着度が弱く剥がしやすい粘着)
・微粘着(付箋レベルの粘着)
・強粘再剥離(シッカリ貼れて、綺麗に剥離可能)
・冷蔵用(冷蔵庫用の粘着)
・冷凍用(氷点下でも凍らない粘着)
・ハム用(冷蔵用のデコボコした面にも添付可能)
・タイヤ用(貼り付きにくいタイヤ用粘着)

この中に合うものがない場合は、粘着を特注で制作することもできます。

粘着の詳細は御社の業務に最適なシールの粘着タイプを一挙公開を参照してください。

台紙(セパレーター)の選定

セパレーター(剥離紙)は、糊を保護している紙で、使うときに剥がして捨てる部分です。

種類は「クラフトセパレーター」と「グラシンセパレーター」の2つで、用途によって使い分けます。

クラフトセパレーター(厚口)

厚口の剥離紙で、手貼りのラベルやステッカーに向いています。シート仕上げや断裁仕上がりなら、クラフトセパレーターを選びます。

グラシンセパレーター(薄口)

薄口の剥離紙で、ラベラー(ラベル自動貼り機)に向いています。ラベラーで使う場合は、ロール仕上がりにするのを忘れないようにしてください。余談ですが、ラベルを量産するならラベラーの方が、1枚ずつ手で貼るよりずっと効率的です。

タック紙のサンプルは無料で入手可能

サンプルは無料で手に入れられます。シール印刷会社に問い合わせて、使用目的を伝えれば、合うタック紙を手配してもらえます。当社の場合は、先にお見積りをご依頼いただいたうえで、サンプルをご案内しています。

弊社でも対応しています。当社のタック紙の取扱メーカーは下記のとおりです。エンドユーザー様からメーカーのご指定がある場合はご相談ください。

タック紙メーカー
リンテック株式会社(業界最大手)
マルウ接着株式会社
新タック化成株式会社

サンプル依頼

シール・ラベル印刷会社が、お客様に合うタック紙と粘着を提案するために必ず伺うのが「使用目的」です。質感、耐久性、コスト、品質など、希望は多々あると思います。遠慮せず、細かいところまで伝えてください。

タック紙の提案も、シール印刷会社の仕事です。

SDSやRoHSといった化学物質調査にも対応しています。特定有害物質の使用制限が厳しいことは、印刷会社も理解しています。タック紙メーカー各社は調査済みですので、すぐに手配が可能です。ぜひご利用ください。

タック紙 まとめ

・タック紙は3層構造
・紙素材とフィルム素材がある
・使用目的にあわせて粘着を選定する
・セパレーターを選定する
・サンプルは無料で手配できる

素材サンプルをご希望の場合は、まずお見積りをご依頼ください。価格・仕様をご確認いただき、ご予算に合う場合に用途に近いサンプルをご案内します。

なお、初めてラベル・シールを外注する場合は、発注の流れ・必要な情報・当社のお取引条件を、はじめての方へ(初回外注ガイド)で先にご確認いただくと、サンプル手配から見積りまでスムーズです。

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