高級感を演出するパッケージデザインとは?特徴・事例を紹介
パッケージの高級感は、装飾を足せば出るというものではありません。では、何が上質に見せているのか。
この記事では、高級感のあるパッケージに共通する特徴とデザインの考え方に加え、当社が制作したパッケージシールの事例を載せています。
当社はラベル・シールを専門に扱う印刷会社です。パッケージデザインでお悩みの方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。
高級感のあるパッケージとは?基本的な特徴を解説
高級感は、商品を魅力的に見せるだけのものではありません。消費者に安心感を与えて購入意欲を高め、競合他社との差別化を図る上でも有効です。
見た目の洗練さ
載せるのが商品名とロゴ、模様だけでも、洗練された印象は十分に出せます。余計な装飾を省くと本質的な要素だけが際立ち、上品で引き締まって見えるためです。
色使いの例はモノトーン。白と黒のコントラストには清潔感があり、高級感を出したい場面で有効です。
素材の質感
目で見た印象だけで決めがちですが、高級感は手に取った瞬間にも伝わります。手触りもブランドイメージの一部です。高級感を演出できる素材の例を表にまとめました。
| 素材の種類 | 質感・特徴 |
| マット調 | ・サラッとした質感 ・落ち着いた印象で控えめながら、品の良い雰囲気を演出 ・高級化粧品のパッケージなどに使われている |
| 和紙 | ・マットな質感 ・凸凹のある表面が特徴 ・箔押し加工と相性が良く、日本の伝統的な雰囲気を演出 ・独特な風合いが魅力 |
| ホイル紙 | ・ツルツルとした質感 ・メタリックな輝きと高い平滑性がある ・鏡のような反射が特徴 |
| パール紙 | ・ツルツルとした質感 ・真珠のような上品な光沢 ・柔らかさと華やかさを兼ね備えたデザインに適している |
どれを選ぶかは、ブランドのコンセプトとターゲット層に合わせます。控えめに品よく見せたいならマット調、和の雰囲気を箔押しと合わせて出したいなら和紙。同じツルツルした質感でも、鏡のような反射を狙うならホイル紙、真珠のような柔らかい光沢を出したいならパール紙、と分かれます。
デザインの統一感
統一感のあるデザインは洗練されて見えるうえ、ブランドの印象も強く残ります。色はブランドカラーを決めて一貫させると、視覚的にまとまります。ロゴとフォントもシンプルにすれば、製品全体に一体感が出ます。
製品のサイズや種類が異なる場合でも、色・ロゴ・フォントといった基本要素は共通にしておきます。そうすれば、ブランド全体の一貫性を保てます。
高級感を演出するパッケージデザインのポイント
素材、色、書体、余白の選び方に加えて、特殊加工を取り入れる方法があります。特殊加工は、素材とデザインが決まった後に加えると、さらに魅力的な仕上がりが期待できます。
素材やカラーデザインの選び方
紙で高級感を出すなら、厚手でしっかりした質感のもの、あるいは光沢仕上げのものが候補です。布や革のような特別な素材を取り入れる方法もあります。
色では、以下のような色彩が高級感につながります。
- モノトーン:シンプルながら洗練された印象を与える
- ゴールド:輝きがあり、豪華さと高級感を演出できる
- ネイビー:低明度の落ち着いた印象を与える
組み合わせるなら、ネイビーをベースに、ゴールドなどをワンポイントで加える形です。洗練された印象になり、高級感も際立ちます。
使う色の数も抑えます。基本は1〜2色、多くても3色。全体の統一感を保ったまま、シンプルで上品な仕上がりになります。
特殊加工技術の活用
主な加工と特徴は次のとおりです。
| 加工の種類 | 特徴 |
| 箔押し加工 | ・金色や銀色の箔を使い、ロゴやイラストを輝かせる加工技術 ・華やかさと特別感を演出するのに向く |
| エンボス加工 | ・文字や模様を浮き上がらせ、立体感を与える技術 ・インパクトをプラスし、デザインの存在感を高める |
| 厚盛り印刷 | ・紙の表面に専用溶剤を塗り、紫外線で瞬時に乾燥させる技術 ・光沢感や耐久性を持たせ、高級感を引き出す |
通常の印刷では再現できない特別感を出せるのが、特殊加工です。以下の画像は、箔押しとエンボス加工で制作したパッケージシールの事例です。

この事例は、次の記事で詳しく紹介しています。
箔押しとエンボス | インパクトある商品シールを作成しました
フォントとレイアウト
代表的な書体はゴシック体と明朝体で、与える印象はかなり違います。
- ゴシック体:太い線で構成され、親しみや力強さを感じさせます。カジュアルでモダンな印象にしたい商品に向きます。
- 明朝体:線に強弱があり、すっきりと洗練された印象になります。高級感や上品さを求めるなら、こちらが候補になります。
どちらにするかは、商品の特性とターゲット層から決めます。書体に加えて、レイアウトのバランスも大事な要素です。余白を意識すると視覚的に洗練された印象になり、情報も伝わりやすくなります。
高級感のあるパッケージシールの制作事例
当社では、高級感のあるパッケージシールも制作しています。事例は次の3件です。
- 西平酒造株式会社 焼酎ラベル珊瑚
- SUNSET CELLARS ワイン用ラベル
- 株式会社シェルシュ様 パッケージシール
事例1 西平酒造株式会社 焼酎ラベル珊瑚
西平酒造さんの黒糖焼酎「珊瑚(さんご)」のラベルです。素材は和紙コットンで、自然な風合いと上質感を出しました。商品名は特色2色で印刷し、控えめながら洗練された印象にしています。
工夫したのは裏ラベルで、こちらは両面印刷です。
両面印刷にすると、ボトル全体にデザインが施されたように見えます。透明な液体とボトルの形を活かした手法なので、焼酎の透明感とラベルの美しさが調和します。液体が虫眼鏡のように見えるのも特徴で、高級感とおしゃれさを感じさせるパッケージです。
事例2 SUNSET CELLARS ワイン用ラベル
SUNSET CELLARS様のワインラベル2種。白いラベルの「HYDRANGEA」がスパークリングワイン、緑のラベルの「SUNSET SYRAH 2014」が赤ワイン用で、どちらもサラッとした手触りの上質90kgを使っています。
箔押し加工も施していて、「HYDRANGEA」はピンク箔でインパクトがあり、「SUNSET SYRAH 2014」は金箔でクラシックで上品な印象です。
事例3 株式会社シェルシュ様 パッケージシール
ラムレーズンバターのパッケージシールです。印刷はDIC N889の1色だけ。シンプルで洗練されたデザインに、マットなフィルムを合わせ、バターを包む包装紙の質感に近づけました。
高級感を演出する際の注意点
高級感を狙うときに気をつけたい点がいくつかあります。
過度なデザインに注意
商品の良さを伝えたくて、あれもこれも載せたくなる。ところが装飾を足すほどデザインは複雑になり、洗練された雰囲気が損なわれます。凝ったデザインや過度な装飾は一見目立っても、高級感を求める商品やブランドでは逆効果になることがあります。
余計な要素のないシンプルなデザインは、商品の上質さやブランド価値を際立たせるのに効果的です。そこで効いてくるのが余白で、ゆとりが生まれて圧迫感が減り、伝えたい要素も引き立ちます。
ターゲット層に合ったデザイン
どれだけ美しいデザインでも、届けたい層の心に響かなければ手に取ってもらえません。そのため、先に決めておくのは「誰に届けたい商品なのか」です。女性向け、男性向け、若い世代向けでは、心惹かれるデザインが違います。
消費者が商品を選ぶまでのわずかな時間に、魅力やベネフィット(その商品によって得られる価値)を伝えなければなりません。
コストとデザインのバランス
素材にも加工にもこだわりたいところですが、予算には限りがあります。厚手の紙や特殊なフィルム素材はコストが上がる一方で、商品全体の印象を引き上げる効果が期待できます。
全体に高級感を盛り込むのではなく、ロゴや商品名といった特定の要素にだけ箔押しやエンボス加工をかける方法があります。かける場所を絞れば、効率よく洗練された印象を出せます。
高級感のあるパッケージで商品価値を引き上げよう
高級感は、素材・デザイン・加工の選び方で変わります。シンプルなデザインを心がけて無駄な装飾を省くことが、洗練された高級感につながります。
当社では、記事内で紹介した高級感のあるパッケージシールをはじめ、商品に合わせた商品ラベルやシールを制作しています。素材や加工はブランドのコンセプトとターゲット層によって選び方が変わります。どんな商品に貼るのか、誰に届けたいのか、希望する素材や加工があればその内容を添えて、以下からお問い合わせください。お見積もりは24時間受け付けています。
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