ラベル・シール印刷を検討していると、
「どこに相談すべきか」で迷う場面が少なくありません。
このページは、そうした法人担当者の方が、
判断に必要なポイントを整理するためのガイドです。
印刷方法、素材、色指定、加工方法など、
事前に押さえておきたいポイントは多くありますが、
すべてを理解してから依頼する必要はありません。
ラベル・シール印刷では、「とりあえず作る」よりも、
用途やリスクを整理したうえで判断する方が、
結果的にトラブルが少なくなります。
小島ラベル印刷では、その考え方を前提にご相談を受けています。
私たちが担える役割
・仕様が固まっていない段階から、相談ベースで進められます
・用途に応じて、コストと品質のバランスを一緒に整理できます
・素材や粘着について、使用条件を前提にした提案が可能です
・判断に必要な情報を、できるだけ早い段階で共有します

ご相談時によくある悩み
シール印刷でお困りの方へ
「こんな印刷できる?」「この予算で可能?」など、
仕様やコストのお悩みにお応えします。
業種・用途に応じて、最適なプランをご提案します。
まずは 制作事例 をチェック
シール印刷でお困りの方へ
「こんな印刷できる?」「この予算で可能?」など、仕様やコストのお悩みにお応えします。
業種・用途に応じて、最適なプランをご提案します。
まずは 制作事例 をチェック
箔押し・エンボスで迷った場合の判断材料
エンボスと箔押しの見本
箔押し・エンボスは仕上がりの限界が分かりにくいため、判断材料として実物見本をご用意しています。
テンプレートもございます
入稿用に、Adobe Illustrator対応のテンプレートをご用意しています。
・仕上がりサイズ
・塗り足し
・カット位置
・印刷上の注意点
といった印刷上の認識ズレを、事前に防ぐことが可能です。
社内外での確認をスムーズに進めたい場合や、データ制作に不安がある場合にご活用ください。
入稿用テンプレート
送料・納期について
送料
送料はお見積もりに含んでいます。
納期や荷姿に応じて、過不足のない配送方法を選定しています。
納期
仕様確定後の目安となる納期は、以下の通りです。
一般的なシール:5営業日~(土日祝を除く)
特殊加工があり:6営業日~(土日祝を除く)
詳しい日数は、お見積り時点で必ず明記します。
スケジュール調整が必要な場合も、事前にご相談ください。
Flow
Flow
ご相談から納品までの流れ
※すべてを最初から決めていただく必要はありません。
状況に応じて、必要な工程だけをご案内します。
ラベル・シール制作では、最初から寸法・素材・仕様がすべて決まっていなくても問題ありません。用途や条件をお伺いしながら、必要な情報を一緒に整理していきます。
お見積りの回答は、通常30分〜半日以内です。
判断に迷う点があれば、【お問い合わせフォーム】よりお気軽にご相談ください。
状況に合わせて、無理のない進め方をご案内します。
FAQ
FAQ
判断の前によくご相談いただくポイント
ラベル印刷は小ロットでも作れますか?
対応可能ですが、数量によっては割高になります。
小ロット(目安として1~999枚程度)でのラベル印刷にも対応しています。
ただし、ラベル印刷は素材をロール単位で仕入れ、印刷前の準備や加工工程も数量に関わらず発生するため、特に1~300枚程度では1枚あたりの単価が高くなる傾向があります。
そのため、コストとバランスを考えると、500枚以上が現実的な目安となります。
また、単価を抑えたい場合は、3,000枚以上で検討されるケースが多いです。
最適な数量は、ラベルのサイズ・素材・加工内容によっても変わります。
用途やご希望条件をもとに、無理のない数量をご案内できますので、判断に迷う場合はご相談ください。
ラベル印刷には、どのような印刷方法がありますか?
用途・デザイン・数量に応じて、最適な印刷方法を選定します。
ラベル印刷にはいくつかの方式があり、
当社では主に 凸版印刷(レタープレス)・オフセット印刷・シルク印刷・インクジェット印刷 を使い分けています。
印刷方法は、コストだけでなく、仕上がりの表現・数量・耐久性・使用環境を総合的に見て判断します。
特定の方式に固定せず、仕様に合わせて選定するのが基本です。
主な特徴は以下の通りです。
- 凸版印刷(レタープレス)
線や文字の再現性に優れ、単色・特色のラベルに適しています。
安定した品質とコストバランスを取りやすい方式です。
- オフセット印刷
写真やグラデーションなど、高精細な表現に向いています。
数量や仕様によってコスト構造が変わります。
- シルク印刷
インク膜が厚く、耐久性や耐候性が求められる用途に適しています。
- インクジェット印刷
版を使わず、仕様変更や少量対応がしやすい方式です。
量産性には制約があります。
どの方式が適しているかは、
ラベルの用途・デザイン・数量・必要な耐久性によって異なります。
仕様が固まっていない場合でも、条件を伺いながら最適な方法をご案内します。
ラベル印刷を依頼する際、事前に準備しておくべき情報は何ですか?
すべてが決まっていなくても問題ありません。用途が分かれば進められます。
ラベル印刷のご相談時点で、
寸法・素材・仕様がすべて確定している必要はありません。
用途や条件を伺いながら、必要な情報を一緒に整理していきます。
事前に分かっていると、よりスムーズに進められる情報は以下の通りです。
- ラベルの使用目的(商品用・流通用・管理用など)
- 貼り付ける対象物(容器・袋・箱など)
- サイズや形状の目安(未確定でも問題ありません)
- 希望枚数・納期の目安
- デザインデータの有無(作成中・未完成でも可)
これらの情報をもとに、
用途や使用環境に適した素材・印刷方法・仕様をご提案します。
初めてのご依頼で決まっていない項目が多い場合でも、
目的や条件を共有いただければ問題ありません。
ご状況に合わせて、無理のない進め方をご案内します。
ラベルの仕様は、どの段階で確定させる必要がありますか?
ラベルの仕様は、正式なお見積り確定後、印刷工程に入る前までに確定する必要があります。
具体的には、以下の要素が仕様として確定対象になります。
・素材(紙・フィルムなど)
・粘着の種類
・サイズ・形状
・印刷方式
・表面加工の有無
・数量
初回のご相談や見積依頼の段階では、これらが未確定でも問題ありません。
ただし、仕様が固まらないまま進行すると、コストや納期に影響が出る可能性があります。
そのため、ヒアリングを通じて用途や条件を整理し、
印刷に入る前の段階で仕様を確定するという流れが一般的です。
相談から納品までの一般的な流れを教えてください。
仕多くの場合、見積依頼から始まり、そのままご注文に進みます。
ラベル印刷では、
見積依頼をきっかけに内容を確認し、そのままご注文に進むケースがほとんどです。
一般的な流れは、以下の通りです。
- お見積り依頼・ご相談
用途やご希望内容を確認します。仕様が未確定でも問題ありません。
- 仕様の整理・確認
使用目的や条件をもとに、素材・印刷方法・仕様を整理します。
- お見積りの提示
整理した内容をもとに、お見積りを作成します。
- ご注文・データ確認
内容に問題がなければ、そのままご注文に進みます。
入稿データの確認や最終調整を行います。
- 印刷・加工工程
確定仕様に基づき、印刷・加工を行います。
- 検品・納品
品質確認後、ご指定の方法で納品します。
初めての場合でも、
内容を確認しながら進めますので、無理に判断を迫ることはありません。
不明点があれば、その都度ご相談ください。
シール印刷にはどのような素材がありますか?
主に「紙素材」と「フィルム素材」があり、使用目的や環境によって選びます。
シール印刷で使用される素材は、大きく分けて
**「紙素材」と「フィルム素材」**の2種類があります。
それぞれ特性が異なるため、ラベルの使用目的や使用環境に応じた選定が重要です。
紙素材
紙素材は、筆記性や風合いを活かした用途に適しています。
上質紙は、商品ラベルや管理用ラベルなどで使われることが多く、
用途によってはコストバランスを取りやすい素材です。
また、和紙やコットン紙などは、
質感や素材感を重視した商品向けに採用されることがあります。
フィルム素材
フィルム素材は、耐水性や耐久性が求められる用途に適しています。
ユポなどの合成紙は、水や破れに強く、
使用環境に制約があるラベルで選ばれるケースがあります。
紙素材に比べて使用できる場面が広く、
屋外や水回りでの使用にも対応しやすい特長があります。
近年では、環境配慮型の素材を選びたいというご要望も増えており、
用途や方針に応じた素材選定が求められています。
最適な素材は、
貼り付ける対象・使用環境・求める耐久性や表現によって異なります。
当社では、これらの条件を踏まえたうえで、用途に合った素材をご提案しています。
オリジナルの透明シールはどのように作られますか?
透明フィルム素材に直接印刷し、用途に応じて仕様を設計します。
オリジナルの透明シールは、
主に透明PETフィルムと呼ばれる素材に直接印刷することで制作します。
透明PETフィルムは、表面がなめらかで、
印刷部分以外が目立ちにくい特長があります。
そのため、容器やパッケージのデザインを活かした
ラベル表現が可能です。
また、耐水性・耐久性に優れており、
使用環境の制約がある用途でも採用されることがあります。
透明シールを制作する際は、以下の条件を踏まえて仕様を検討します。
- 印刷デザインの内容
- 白版(白インク)の有無
- 使用環境(屋内・屋外・水回りなど)
これらの条件によって、
印刷方法や仕上がりの見え方が変わるため、
用途に応じた仕様設計が重要になります。
シールの糊(粘着)にはどのような種類がありますか?
シールの糊(粘着)には、使用目的や貼り付ける対象物に応じて、いくつかの種類があります。
使用目的や貼り付ける対象物に応じて、複数の粘着タイプがあります。
シールの糊(粘着)は、
使用目的や貼り付ける対象物(被着体)に応じて選定する必要があります。
代表的な粘着タイプには、
一般粘着・強粘着・弱粘着・再剥離・冷食用・冷凍用 などがあります。
一般粘着
一般粘着は、幅広い用途で使用される標準的な粘着タイプです。
多くの被着体に対して安定した粘着力を発揮するため、
商品ラベルなどで採用されるケースが多くあります。
その他の粘着タイプ
強粘着・弱粘着・再剥離タイプなどは、
貼り付ける素材や剥がしやすさ、使用環境に応じて選定されます。
粘着を選定する際は、以下の条件を総合的に考慮することが重要です。
- シールの使用目的
- 貼り付ける対象物(被着体)の素材や表面状態
- 使用期間や使用環境(温度・湿度など)
例えば、粘着力が強すぎる場合、
剥がす際に糊跡が残ることがあります。
一方で、粘着力が適していない場合は、
時間の経過や環境変化によって剥がれてしまうこともあります。
そのため、粘着は「強さ」だけで判断するのではなく、
用途や条件に合わせて適切なタイプを選定することが重要です。
シールの粘着 | 御社の業務に最適なシールの粘着タイプを一挙公開!
シール・ラベル・ステッカーの違いは何ですか?
実務上は、性能の違いというより、使用目的や呼び方の違いとして使い分けられることが一般的です。
「シール」「ラベル」「ステッカー」は、いずれも粘着性のある印刷物を指す言葉ですが、
明確な性能差があるというより、用途や文脈によって呼び分けられることが多い表現です。
■ シール
シールは、比較的広い意味で使われる呼称で、
粘着性のある印刷物全般を指すことが多い言葉です。
用途や素材、耐久性を特定せず、日常的・汎用的な表現として用いられます。
■ ラベル
ラベルは、商品や製品に貼付し、
内容物・仕様・管理情報などを表示する目的で使用される印刷物を指します。
商品名、原材料、注意事項、バーコードなど、
業務・流通・販売に必要な情報を伝える役割を持つ点が特徴です。
■ ステッカー
ステッカーは、表示や装飾、注意喚起などを目的として使用される印刷物を指すことが多く、
使用環境に応じて耐水性や耐候性が求められるケースがあります。
ただし、必ずしも屋外専用という意味ではなく、
用途に応じた素材や仕様が選ばれます。
実務上は、これらの呼び分けよりも、
使用環境・必要な耐久性・貼付対象・表示内容といった条件をもとに、
素材や印刷仕様を決定することが重要です。
印刷会社を選ぶ際に確認すべきポイントは何ですか?
価格や知名度だけでなく、用途や業務内容に合った対応ができるかを確認することが重要です。
印刷会社を選定する際は、「何を印刷できるか」よりも、
「どのような条件で対応できるか」という視点で見ると判断しやすくなります。
主な確認ポイントは以下の通りです。
■ 取り扱い分野や得意領域
印刷会社には、それぞれ得意とする分野があります。
商品ラベル、管理用ラベル、特殊加工など、
用途に対する実績や知見があるかを確認すると判断しやすくなります。
■ 仕様設計や提案の対応範囲
素材・粘着・印刷方法などを、
使用目的や条件に応じて整理・提案できるかどうかは重要なポイントです。
単なる受注対応ではなく、仕様設計まで対応できるかが、
品質やトラブル防止につながります。
■ 品質管理と再現性
継続的な発注や量産を前提とする場合、
仕上がりの安定性や品質管理体制も確認すべき要素です。
■ 納期や進行管理の考え方
無理な短納期対応だけでなく、工程を理解したうえで現実的な進行管理ができるかも重要です。
■ コミュニケーションの取りやすさ
仕様確認や調整が発生する場面では、相談しやすく、情報共有が円滑に行えるかが業務効率に影響します。
印刷会社の選定では、「価格の安さ」や「対応の早さ」だけで判断するのではなく、業務条件を理解したうえで対応できるかを見ることで、用途に合ったパートナーを選びやすくなります。
初めて依頼する印刷会社とは、どのように進めるのがよいですか?
使用目的を共有し、仕様は段階的に整理していく進め方が一般的です。
初めて印刷会社に依頼する場合でも、
最初からすべての仕様を決めておく必要はありません。
使用目的や条件を共有しながら、段階的に内容を整理していく進め方が一般的です。
まずは、以下の点を伝えるとスムーズに進みます。
・ラベルやシールの使用目的
・貼り付ける対象物や使用環境
・希望する数量や納期の目安
・デザインデータの状況(未完成でも問題ありません)
これらの情報をもとに、
印刷会社側で素材・粘着・印刷方法などの仕様を整理します。
初回の相談段階では、細かな仕様が未確定でも問題ありません。
進行の中では、
仕様の整理 → 見積りの確認 → データチェック
といった工程を経て、印刷前に条件を確定させていきます。
初めての場合は、
疑問点や不安点を早めに共有しながら進めることで、トラブル防止や仕上がりの安定につながります。
デザインデータ入稿時に注意すべき点は何ですか?
印刷工程を前提としたデータになっているかを確認することが重要です。
デザインデータを入稿する際は、
画面上の見た目だけでなく、印刷工程で問題なく再現できるかという視点が必要になります。
主に確認しておきたいポイントは以下の通りです。
・文字のアウトライン化
文字データは、原則としてアウトライン化された状態での入稿を前提とします。
アウトライン化されていない場合、環境差による文字化けや書体の置き換わりが発生する可能性があります。
・データ形式とカラーモード
印刷用データは、一般的にAIやPDF形式で、CMYKカラーで作成します。
RGBで作成されたデータは、印刷時に色の見え方が変わる場合があります。
・塗り足しと仕上がりサイズ
断裁誤差を考慮し、仕上がりサイズの外側に塗り足しを設定します。
デザイン要素が端に近い場合は、欠けやズレが生じる可能性があります。
・特殊仕様の指定
白インク、特色、特殊加工などがある場合は、データ上で明確に指定します。
口頭や文章だけの指示では、認識の違いが生じることがあります。
印刷開始後の修正は原則できないため、
入稿前に内容や仕様を一度整理して確認することが重要です。
初めての場合でも、不明点があれば事前に相談しながらデータを整えることで、トラブルを防ぎ、安定した仕上がりにつながります。
印刷の色は、PCモニターで見ている色と同じになりますか?
PCモニターやスマートフォンで見ている色と、印刷物の色が完全に同じになることはありません。
モニター表示の色は、
・使用しているモニターのメーカーや機種
・OS(Mac/Windows)
・画面の色調整や表示環境
などの影響を受けます。
一方、印刷物はインキを用いて紙やフィルムに色を再現するため、表示方式が根本的に異なります。
そのため、画面上で確認している色と、印刷後の仕上がりには、一定の色差が生じる可能性があります。
これは印刷工程の特性上、完全に避けることはできません。
色の認識差を抑えるためには、
・印刷前に試作や色確認を行う
・特色(指定色)を使用する
・使用環境や目的を事前に共有する
といった方法が有効です。
特に色の再現性が重要な場合は、事前に色確認の工程を設けることで、仕上がりとの認識差を抑えた進行が可能になります。
RGBとCMYKの違いは何ですか?
RGBとCMYKは、色の表現方法が異なるカラーモードで、使用目的に応じて使い分けられます。
RGBは、Red(赤)・Green(緑)・Blue(青)の3色の光を組み合わせて色を表現する方式です。
パソコンのモニターやスマートフォンなど、画面表示を前提とした色表現に使用されます。
一方、CMYKは、Cyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(イエロー)・Black(黒)の4色のインキを重ねて色を再現する方式で、印刷工程を前提とした色表現です。
このようにRGBとCMYKは色の仕組みが異なるため、
画面上で見ているRGBの色を、そのまま印刷で再現することはできません。
RGBデータを印刷用に変換すると、色味が沈んだり、鮮やかさが変化したりする場合があります。
そのため、シールやラベルの印刷では、あらかじめCMYKでデータを作成・確認することが重要です。
PANTONE(パントーン)の特色はどのように指定すればよいですか?
シール印刷で特色指定を行う場合は、PANTONEの色見本帳に記載されている番号で指定するのが基本です。
PANTONEは、色を数値や画面表示ではなく、実物の色基準として定義した規格です。
そのため、PCモニター上で見えている色ではなく、実際の色見本を基準に指定することが重要になります。
特色指定を行う際の主なポイントは以下の通りです。
色確認の重要性
色の再現精度が重要な場合は、印刷前に試作や色確認を行うことで、仕上がりとの認識差を抑えることができます。
色の指定方法
PANTONEの色見本帳(カラーチップ)を確認し、希望する色のPANTONE番号で指定します。
印刷用途では、実物の色見本を基準にすることで、色の認識違いを防ぐことができます。
色見本帳の版(年代)について
PANTONEの色見本帳は、発行された時期や版によって、同じ番号でも色味が異なる場合があります。
そのため、色の再現性を重視する場合は、実際に使用している色見本帳を支給いただく方法が最も確実です。
PCモニター上の表示について
Illustratorなどのソフト上で表示されるPANTONEカラーは、あくまで画面上のシミュレーションです。
モニターの種類や設定、OSの違いによって見え方が異なるため、画面表示のみでの指定は基準になりません。
実物見本がある場合
色見本帳がない場合でも、既存の印刷物や現物サンプルがあれば、それを基準として指定することが可能です。
印刷時の再現について
特色は、指定されたPANTONE番号に基づいてインキを調合し、印刷します。
ただし、印刷する素材(紙・フィルムなど)や表面特性によって、仕上がりの見え方は変化します。
特に紙素材では、インキの吸収により色がやや沈んで見える場合があります。
シール印刷の「カラー4色」と「特色」の違いは何ですか?
「カラー4色」と「特色」は、色の作り方と再現方法が異なる印刷方式です。
用途や、求める色の精度によって使い分けられます。
カラー4色(CMYK)
カラー4色は、Cyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(イエロー)・Black(ブラック)の4色のインキを重ねて色を表現する方法です。
写真やイラストなど、多くの色を同時に表現するデザインに適しています。
色はインキの重なり具合によって再現されるため、
印刷面全体の色構成に影響する方式といえます。
一般的な印刷物の多くは、このカラー4色で制作されています。
特色(スポットカラー)
特色は、あらかじめ指定された色をインキとして調合し、単独の色として印刷する方法です。
ブランドカラーやロゴなど、特定の色を安定して再現したい場合に用いられます。
カラー4色では、インキの重なりによって色を表現するため、
指定した色を完全に一致させることが難しい場合があります。
そのため、明確な色指定がある場合には、特色が選ばれるケースがあります。
シール印刷にはどのような特殊加工がありますか?
シール印刷では、用途や表現目的に応じて、さまざまな特殊加工を施すことができます。
特殊加工は、見た目の印象を高めるだけでなく、耐久性や機能性を向上させる目的でも用いられます。
代表的な特殊加工には、以下のようなものがあります。
ラミネート加工
印刷面の表面に保護フィルムを貼る加工です。
摩擦や水分から印刷面を保護したい場合や、耐久性・耐水性を高めたい用途で使用されます。
マット・グロスなど、仕上がりの質感を調整することも可能です。
箔押し加工
金や銀などの箔を熱で転写する加工です。
ロゴやブランド名など、特定の要素を視覚的に強調したい場合に用いられます。
ニス加工(部分ニス含む)
印刷面にニスを塗布する加工で、光沢感や質感に変化を持たせることができます。
部分的に施すことで、デザインのアクセントや視認性向上につながります。
エンボス加工
シール表面に凹凸をつける加工です。
触感を伴う表現ができ、視覚だけでなく触覚でも印象を与えたい場合に使用されます。
多層・特殊構造加工
2層構造や剥がせる構造など、機能性を持たせた加工です。
注意表示や管理用途など、情報の扱い方に工夫が必要な場面で採用されることがあります。
特殊加工を選定する際は、
- 使用環境
- 必要な耐久性
- 表現の目的
- 貼付方法や運用条件
といった条件を踏まえて検討することが重要です。
デザイン性だけで判断せず、実際の使用条件に合った加工を選ぶことが、トラブル防止や品質安定につながります。
シールにはどのような仕上げ方法がありますか?
シールの仕上げ方法は、貼り付け作業や使用方法に応じて選定することが重要です。
見た目だけでなく、作業効率や運用方法を踏まえて決める必要があります。
主な仕上げ方法は以下の通りです。
シートカット
1枚のシート上に複数枚のシールが配置された仕上げ方法です。
手貼り作業や管理用途のラベルなどで使用されることが多く、
作業効率や保管性を重視する場合に選ばれます。
1枚カット
1枚の台紙に対して、シールが1枚ずつ仕上がる形式です。
配布用途や個別管理が必要な場合など、1枚単位で扱いたいケースに適しています。
ロール仕上げ
シールが芯(紙管)に巻かれた状態で納品される形式です。
自動貼り機を使用する場合や、量産工程での使用を前提とした用途で選ばれます。
断裁仕上げ
シールの外周を直角にカットし、四角形の形状で仕上げる方法です。
形状よりも扱いやすさや整列性を重視する場合に採用されます。
抜き加工(ブチ抜き/全抜き)
抜型を使用して、シールの形状に沿ってカットする仕上げ方法です。
丸型や変形など、デザイン形状をそのまま活かしたい場合に用いられます。
仕上げ方法を選定する際は、
- 手貼りか機械貼りか
- 作業効率や貼り工程
- 使用環境
- 保管・運用方法
といった条件を踏まえて判断します。
仕上がりの見た目だけでなく、貼り作業まで含めた運用を想定することが重要です。
シールを変形で型抜きすることは可能ですか?
はい、シールは変形形状で型抜きすることが可能です。
シール印刷における型抜きとは、抜き型を使用して、指定した形状に沿って台紙ごとカットする加工を指します。
丸型や角丸だけでなく、ロゴ形状や自由な輪郭など、デザインに合わせた形状で仕上げることができます。
変形型抜きを行う際は、以下の点を踏まえて仕様を検討します。
- 形状の複雑さ
細かい凹凸や鋭角が多い形状の場合、抜き型の設計や加工条件に影響することがあります。
- 貼りやすさ
台紙に背割り(スリット)を入れることで、シールを剥がしやすくし、貼付作業の効率を高めることができます。
- コスト構造
型抜きには専用の抜き型を使用するため、形状が複雑になるほど、型代が高くなる傾向があります。
変形型抜きは、見た目の表現だけでなく、使用目的や貼付工程を踏まえた設計が重要です。
用途に応じて、形状や仕上げ方法を検討します。
Contact
ささいな疑問でもお気軽にご相談ください。半日以内に回答します。
「どこに相談すれば良いのか分からない。」――そんな時は、私たちにお任せください。
ラベル・シールの仕様を一緒に整理し、最適な形をご提案いたします。
Contact
ささいな疑問でもお気軽にご相談ください。半日以内に回答します。
「どこに相談すれば良いのか分からない。」
――そんな時は、私たちにお任せください。