27カ国語を収めたCLP規則向け多層ラベル|ヤマハ株式会社

CLP規則向け 多層ラベル
目次

このラベルのポイント

27ヶ国語分の注意表示を、60×55mmという小さな面積に収める。ヤマハ株式会社様の海外向け潤滑油ボトル案件は、その一点が出発点でした。

普通の1層ラベルでは物理的に収まらないため、リーフレット状に開く多層ラベルとして構成しています。

上層はコート63kg+OPP50μラミネート、下層はPET50μ。全25ページに分けることで、CLP規則が求める多言語表記を1枚に収めました。

完成イメージ

多層ラベル CLP規則に対応したヤマハ潤滑油ボトル用ラベル制作事例
潤滑油ボトルに貼付したCLP規則対応の多層ラベル

見た目は60×55mmの普通の長方形ラベルです。

普段は正面表示だけが見えていて、開封時に折り込まれた説明文が展開される構造です。外箱や別紙に頼らず、製品本体だけで多言語情報を持たせられます。

オーバーラミネートの剥がし口から開閉できるようにし、背面には正方形の背割りを入れて手貼り作業にも配慮しました。

課題と解決

課題解決策効果
27ヶ国語を1枚に収めたい全25ページの多層ラベルで構成表示面積を大きく確保できる
CLP規則に対応したい多言語説明文をリーフレット化海外向け表示に対応しやすい
ボトルに直接貼りたい下層にPET50μを使用容器への貼付に合わせやすい
開閉できるようにしたいオーバーラミネートを採用必要時に展開して読める
手貼りしやすくしたい背面に正方形の背割り台紙から剥がしやすい

技術設計

この案件で最初に詰まったのは、27ヶ国語という情報量そのものでした。文字を削れない以上、ラベルの面積を増やすしかありません。

多層ラベルは折り込んだ印刷物をラベル化する構造です。外から見れば通常サイズのラベルですが、開けば複数ページ分の情報を確認できます。

今回は全25ページ構成にしました。60×55mmの表面だけでは27ヶ国語分の説明文が収まらないため、情報を削るのではなく、ラベル自体を多層化する方向で解決しています。

上層はコート63kg+OPP50μラミネート。折り込まれる説明文の可読性と、開閉時の扱いやすさを両立させる組み合わせです。

下層はPET50μ。ここはボトルに貼り付く面になるので、上層のリーフレット部とは別に、貼付面としての安定性を優先しています。

剥がし口はオーバーラミネートにしました。開く・読む・戻すという動作が発生するため、ただ貼るだけの構造では成立しません。

背面には正方形の背割りを入れています。ボトル形状の関係で手貼りになる場合、台紙から剥がすきっかけがあると作業が早くなります。

ページ数、文字の可読性、開閉動作、貼付面、手貼り作業。CLP規則対応の多層ラベルは、このすべてをつなげて考える必要があります。今回は上層と下層を分けて構成することで、27ヶ国語の表示を1枚に収めました。

多層ラベル CLP規則表示を開く前の潤滑油ボトル用ラベル制作事例
開封前の潤滑油ボトル用多層ラベル

素材について|コート63kg+OPP50μラミネート/PET50μ

特徴

  • 上層に説明文を折り込める構造
  • 小さなラベル面でも表示面積を増やせる
  • 下層PET50μでボトルへの貼付に対応しやすい
  • OPP50μラミネートが開閉部を保護する
  • 多言語表示・法定表示の多い製品に向く

注意点

  • 通常ラベルより工程が多く、納期は長めになる
  • 文字量が多い場合は可読性を事前に確認したい
  • 開閉位置と剥がし口はあらかじめ設計が必要
  • 曲面ボトルでは貼付テストを欠かさない
  • 量産前に試作で開閉動作と貼付適性を確認する

一般的なラベルと比較

比較項目一般的なラベル本事例(※特徴)
用途商品名や注意表示CLP規則対応の多言語表示
情報量1面に収まる範囲全25ページに展開
言語数数言語の場合が多い27ヶ国語を収録
構造1層のラベルリーフレット型の多層ラベル
開閉開かない剥がし口から開閉できる
貼付補助背割りなしの場合もある背面に正方形の背割り
多層ラベル CLP規則表示の剥がし口を開く潤滑油ボトル用ラベル制作事例
剥がし口から開くボトル用多層ラベル

仕様の詳細

用途海外向け潤滑油ボトル用多層ラベル
材質上層:コート63kg+OPP50μラミネート
下層:PET50μ(超トイシ糊)
寸法60×55mm(長方形)
印刷方法上層:オフセット印刷
下層:凸版印刷
色数上層:2色(黒+金赤)
下層:1色(黒)
加工多層加工
背面に正方形の背割り
仕上げ適量シートカット
量産納期13営業日(土日祝を除く)〜

多層ラベルでCLP規則の多言語表記に対応するには

CLP規則の多言語表記に対応するなら、最初に言語数、文字量、最終的な貼付寸法を整理しておきます。

1枚の通常ラベルに多言語表記を詰め込むと文字が小さくなり、読みづらくなります。輸出向け製品では注意表示や説明文を削れないため、表示面積そのものを増やす構造が必要です。

多層ラベルなら、仕上がり寸法を大きくしにくいボトルでも、開くことで表示面積を増やせます。外観はコンパクトなまま、内部に説明文を収められる点が特徴です。

CLP規則対応では、言語ごとの区切り、読む順番、開いたときの視線の流れも見ておく必要があります。原稿量が多い場合は、ページ数、折り方向、開閉位置を量産前に確認します。

多層ラベル CLP規則表示を途中まで開いた潤滑油ボトル用ラベル制作事例
多層ラベルを途中まで開いた状態

ボトルへ手貼りする場合は、台紙から剥がしやすい仕上げも欠かせません。背割りを入れることで、ラベルを剥がすきっかけができ、貼付作業を進めやすくなります。

多層ラベル CLP規則の多言語表示を展開するボトル用ラベル制作事例
ボトルに貼付したまま展開できる多層ラベル

開閉仕様にする場合は、上層のリーフレット部分と下層の貼付部分を分けて設計します。上層は読ませるための構造、下層はボトルに固定するための構造で、どちらか一方だけでは実際の使用時に扱いづらくなります。

CLP規則のように情報量が多い表示は、ラベル面積を増やすだけでなく、読めること・開けること・戻せること・貼れることをまとめて確認しておきたいところです。多層ラベルは、多言語表示を製品本体に収めたい場合の有効な選択肢になります。

この仕様が向いているケース

  • CLP規則に対応した多層ラベルを作りたい
  • 多言語表示を1枚のラベルにまとめたい
  • 潤滑油・化学品ボトル向けのラベルを作りたい
  • 説明文や注意書きの文字量が多い
  • 外箱や別紙に頼らず製品本体に情報を持たせたい
  • 開閉できるリーフレット型ラベルを使いたい
  • 手貼り作業を考えて背割り付きにしたい
  • 輸出対応製品の表示面積を増やしたい
多層ラベル 25ページのリーフレット構造を持つCLP規則対応ラベル制作事例
複数ページを折り込んだリーフレット構造
多層ラベル 27ヶ国語の説明文を展開したCLP規則対応ラベル制作事例
27ヶ国語の説明文を展開した多層ラベル
多層ラベル 潤滑油ボトルに貼付したままリーフレットを開いた制作事例
ボトルに貼付した状態で開いたリーフレット部
多層ラベル 全25ページを大きく展開したCLP規則対応の潤滑油ラベル制作事例
全25ページを展開したボトル用多層ラベル
多層ラベル 反対側から展開状態を確認したCLP規則対応ラベル制作事例
反対側から見た多層ラベルの展開状態

よくある質問

多層ラベルとは何ですか?

折り込んだ印刷物をラベル化した構造です。開くことで、通常の1層ラベルより多くの説明文や多言語表記を載せられます。

CLP規則対応の多言語ラベルは制作できますか?

対応できます。今回も海外向け潤滑油ボトル用に、27ヶ国語の説明文を全25ページの多層ラベルに収めました。

多層ラベルは開閉できますか?

仕様によって対応できます。今回は剥がし口をオーバーラミネートにし、開閉できる構造にしています。

ボトルに手貼りする場合の注意点はありますか?

台紙から剥がしやすい仕上げ、貼付面の曲面、ラベル寸法の3点を確認します。今回は背面に正方形の背割りを入れて対応しました。

多層ラベルの納期は通常ラベルより長くなりますか?

長くなる傾向があります。折り・貼り合わせ・開閉部・背割りと工程が多いためで、今回の量産納期は13営業日(土日祝を除く)〜でした。

まとめ

今回の核心は、情報量を削らず、ラベルの構造で面積を増やしたことです。27ヶ国語分の文字を、上層と下層に役割を分けて1枚に収めています。

ヤマハ株式会社様の海外向け潤滑油ボトル向けに、CLP規則対応の全25ページのリーフレット型ラベルを制作しました。

上層はコート63kg+OPP50μラミネート、下層はPET50μ(超トイシ糊)。寸法は60×55mmの長方形です。

印刷は上層がオフセット印刷2色(黒+金赤)、下層が凸版印刷1色(黒)。加工は多層加工と背面の正方形背割り、仕上げは適量シートカットです。

海外向け製品、潤滑油、化学品、GHS・CLP規則対応ラベルなど、限られたラベル面に多言語表記を収めたい場合の参考になれば幸いです。

多層ラベルの構造・対応用途・料金については「多層ラベル印刷」をご覧ください。

関連ページ

多層ラベル製品ページ
ボトル用多層ラベル製品ページ
工業・製造業向けラベルページ

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お客様情報

お客さまヤマハ株式会社
業界楽器・音響機器業界
事業規模17,886人(2026年3月末現在 / 連結)
事業内容楽器事業
音響機器事業
その他の事業

ヤマハ株式会社
楽器事業、音響機器事業、その他の事業をグローバルに展開する企業です。音・音楽に関わる製品やサービスを中心に、ピアノ、電子楽器、管弦打楽器、プロフェッショナル音響機器などを扱っています。

多層ラベル

多層ラベル|製品ページ

印刷物を折り畳んでシールにしました。

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