瓶色を見せる切込みと赤箔を入れた和紙日本酒ラベル|丸井合名会社

このラベルのポイント
日本酒「楽の世」の一升瓶に貼るための、和紙ラベルです。
素材には繊維感のある和紙無地を選び、印刷は凸版印刷の黒1色。ラベル上部には赤箔押しを組み合わせました。
73×120mmの変形ラベルに切込みを入れ、瓶の色が一部見える形にしています。和紙の落ち着いた質感と黒1色の文字、赤箔の光沢、切込み形状を重ねた、日本酒向けの仕様です。
完成イメージ

一升瓶に貼る、73×120mmの変形ラベルです。
白い和紙無地に黒1色で印刷し、上部に赤箔を加えました。和紙のマットな質感の中で、光を反射する赤箔だけが目を引く配置です。
ラベルの一部には斜めの切込みを入れました。長方形のままでは出せない、瓶の色を一部のぞかせる貼り方ができます。
課題と解決
| 課題 | 解決策 | 効果 |
| 日本酒らしい紙質にしたい | 和紙無地を使用 | 繊維感のある質感を出せる |
| 赤い光沢を入れたい | 赤箔押しを採用 | 一部に反射のアクセントを加えられる |
| 瓶の色を見せたい | ラベルに切込みを入れる | 通常の長方形と差を出せる |
| 文字を力強く見せたい | 黒1色で凸版印刷 | 和紙上でも情報を読み取りやすい |
| 手貼りで使いたい | 1枚カットで納品 | 1枚ずつ貼付しやすい |
技術設計
このラベルで最初に決めたのは、ラベル面をどこまで貼り切るかでした。瓶の色を一部見せる構成にするなら、和紙の質感や印刷の色数も、それに合わせて絞り込む必要があります。
和紙無地は表面に繊維感が出る紙で、光沢紙にはない落ち着いた質感になります。日本酒や焼酎、和菓子のように、和の印象を大事にする商品との相性がよい素材です。
その和紙にはインキがやや沈みやすいという性質があります。淡い色や多色の表現は苦手なので、印刷は黒1色の凸版印刷に絞り、文字と絵柄をくっきり見せる構成にしました。
赤い部分はインキではなく箔押しです。金属箔を圧着する加工なので、和紙の上でも光沢が出しやすく、ラベル上部のアクセントとして機能します。
切込みは、白いラベル面をすべて貼り切らず、瓶の茶色をあえて一部残す狙いで入れています。ラベルと瓶を切り離さず、ひとつの見え方としてまとめる構造です。
形状は73×120mmの変形。切込みを入れるラベルは、単体の形だけでなく、瓶に貼ったときの位置、見える瓶色の範囲、手貼りでの合わせやすさまで確認しておく必要があります。
仕上げは1枚カット。日本酒瓶への手貼りでは、台紙に1枚ずつ付いた状態のほうが扱いやすく、貼る前の確認もしやすくなります。和紙、赤箔、切込み、1枚カットという組み合わせは、酒類ラベルの手作業に合わせて選んだものです。

素材について|和紙無地
特徴
- 繊維感が出る紙素材
- 光沢を抑えた落ち着いた質感
- 日本酒や焼酎など酒類ラベルとの相性がよい
- 黒1色や特色印刷に向く
- 箔押し加工との組み合わせがしやすい
注意点
- 紙素材のため耐水性は高くない
- インキが沈みやすく、色は落ち着いた見え方になる
- 細かなカラー表現には不向き
- 冷蔵や結露、水濡れが多い用途では別素材を検討したい
- 箔押しや変形形状は事前の確認が欠かせない
一般的なラベルと比較
| 比較項目 | 一般的なラベル | 本事例(※特徴) |
| 用途 | 商品名や基本表示 | 日本酒瓶用ラベル |
| 素材 | 白い紙やフィルム | 和紙無地 |
| 表現 | 印刷中心 | 黒印刷+赤箔押し |
| 形状 | 長方形が多い | 切込み入りの変形 |
| 瓶との見え方 | ラベル面で完結 | 瓶色を一部見せる |
| 仕上げ | シートやロール | 手貼り向け1枚カット |

仕様の詳細
| 用途 | 日本酒瓶用ラベル |
| 材質 | 和紙無地(水溶強粘着) |
| 寸法 | 73×120mm(変形) |
| 印刷方法 | 凸版印刷 |
| 色数 | 1色(黒) |
| 加工 | 箔押し(赤) |
| 仕上げ | 1枚カット |
| 量産納期 | 6営業日(土日祝を除く)〜 |
日本酒ラベルで赤箔と切込みを使うには
日本酒ラベルに赤箔と切込みを取り入れるなら、光らせる部分、文字を読ませる部分、瓶の色を見せる部分を、最初に分けて考えておくと設計しやすくなります。
和紙は光沢を抑えた紙の質感が出しやすい反面、インキがやや沈んで見えるため、細かな多色表現には向きません。黒1色や特色1色で見せる構成のほうが結果は安定しますし、銘柄名を読ませたいなら、線の太さと余白は事前に確認しておきたいところです。
赤箔は印刷の赤とは違い、光を反射する金属特有の質感があります。ラベル全体に使うよりも、上部やロゴ周辺など見せたい箇所に絞ったほうが、和紙の質感を保ったままアクセントとして効いてきます。
切込みを入れる変形ラベルは、抜き形状そのものより、瓶に貼った後どう見えるかのほうが重要です。切込みから覗く瓶の色、貼付位置、ラベルの傾き、端部の浮きは、量産に入る前に確認しておくと安心できます。
手貼りで使うなら、仕上げの形態も合わせて考えます。1枚カットはラベル本体と台紙を1枚ずつ扱えるので、瓶に丁寧に貼っていく酒類ラベルの作業には向いています。
和紙・赤箔・切込みを組み合わせる日本酒ラベルは、ラベル単体の見た目ではなく、瓶の色と貼付位置まで含めて仕様を決めることになります。落ち着いた和紙の中に赤箔の反射と瓶の色を取り込みたいときに、検討の起点になる仕様です。
この仕様が向いているケース
- 日本酒瓶に貼る和紙ラベルを作りたい
- 赤箔を使った酒ラベルを作りたい
- 黒1色で力強い文字を見せたい
- 瓶の色を一部見せるラベルにしたい
- 通常の長方形ではない変形ラベルを作りたい
- 和紙の質感と箔押しを組み合わせたい
- 手貼り用の1枚カットで納品したい
- 常温管理の酒類ラベルを制作したい
よくある質問
和紙ラベルに赤箔押しはできますか?
和紙は箔押しとの相性がよく、赤箔や金箔、銀箔を部分的に使う加工に対応できます。ただし細かい柄は再現性を事前に確認しておく必要があります。
ラベルに切込みを入れることはできますか?
切込みは入れられます。今回はラベルの一部に切込みを入れ、瓶の色が見える形状にしました。形状によっては抜型や貼付位置の確認が必要になります。
和紙ラベルは日本酒瓶に向いていますか?
常温管理で紙の風合いを活かしたい日本酒ラベルには向いています。冷蔵や結露、水濡れが多い環境では、ユポなどの耐水素材のほうが安定します。
和紙にカラー印刷は向いていますか?
和紙はインキが沈みやすいため、鮮やかなカラー表現は苦手です。黒1色や特色印刷、箔押しとの組み合わせのほうが本来の質感を活かせます。
1枚カットで納品できますか?
1枚カットでの納品は可能です。台紙にラベルが1枚ずつ付いた仕上げなので、手貼りで丁寧に扱いたい酒類ラベルに向いています。
まとめ
今回のポイントは、ラベル面をあえて貼り切らず、瓶の色を仕上げの一部として使ったことです。丸井合名会社様の日本酒「楽の世」に、この考え方で和紙ラベルを仕上げました。
素材は和紙無地に水溶強粘着を組み合わせ、寸法は73×120mmの変形です。
印刷は凸版印刷の黒1色、ラベル上部には赤箔押しを施しました。ラベルの一部には切込みを入れ、瓶の色が見える形にしています。
仕上げは1枚カット、量産納期は6営業日(土日祝を除く)〜からです。
和紙の質感と赤箔の光沢、切込みによる瓶色の見せ方をどう組み合わせるか、その判断軸として参考にできる仕様だと思います。
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お客様情報
| お客さま | 丸井合名会社 |
| 業界 | 酒類製造業 |
| 事業規模 | - |
| 事業内容 | 日本酒「楽の世」の製造販売 |
丸井合名会社
愛知県江南市で清酒「楽の世」を製造販売する酒蔵です。「楽の世」は、木曽川水系の伏流水を使い、米をしっかり溶かして発酵を進めることで、芳醇で濃厚な味わいに仕上げている清酒として紹介されています。

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