ノベルティと冷凍管理を分けた羊サンライズ用シール|羊サンライズ
このラベルのポイント
飲食店で配るノベルティと、現場で使う業務用ラベル。この2つを同時に手がけた案件です。
ノベルティ用は、白ケシ塩ビに透明樹脂を盛ったポッティングシール。表面に厚みと光沢が出るので、ロゴシールとして存在感を出しやすくなります。
一方の業務用ラベルは、ユポ80μと冷凍用糊の組み合わせです。配布用の見せるシールと、冷蔵・冷凍のお肉に使う現場用ラベル、この2つを用途別に分けて設計しています。
完成イメージ
ポッティングシールはφ40mmの丸型にまとめました。
白ケシ塩ビに黒1色でロゴを印刷し、表面に透明樹脂を盛っています。樹脂がドーム状に固まる分、通常の平面シールとは違う厚みと光沢が出てきます。
対する業務用ラベルは127×74mmの長方形です。冷蔵・冷凍のお肉に貼る用途を想定して、耐水性のあるユポ80μと冷凍用糊を組み合わせました。
課題と解決
| 課題 | 解決策 | 効果 |
| ノベルティ用に存在感を出したい | ポッティング加工を採用 | 厚みと光沢を出せる |
| ロゴを立体的に見せたい | 白ケシ塩ビに黒1色で印刷 | ロゴが見えやすい |
| 冷蔵・冷凍のお肉に貼りたい | ユポ80μと冷凍用糊を使用 | 低温環境に対応しやすい |
| 現場で記入して使いたい | 罫線入りの業務用ラベルを制作 | 管理情報を書き込みやすい |
| 用途が異なる2種類を作りたい | 素材・加工・仕上げを分ける | 配布用と現場用を使い分けられる |
技術設計
今回は同じロゴを使いながら、ノベルティ用と業務用とで求められる性能がまったく違ったため、素材から分けて設計しています。
ポッティングシールには白ケシ塩ビを採用しました。塩ビは柔軟性と耐水性があり、樹脂盛り加工と組み合わせやすいフィルム素材です。表面に透明樹脂を盛ることで、ロゴ部分に厚みと光沢が加わります。
ポッティング加工は、手に取ったときの質感がそのまま伝わる加工です。通常の平面シールよりも厚みが出るため、ノベルティやロゴシールのように、貼る前から印象を残したい用途に向いています。
ただ、ポッティングシールは湾曲面には向きにくい仕様です。樹脂で厚みが出る分、曲面に貼ると端部が浮くことがあります。そのため今回は、ノベルティとして配布する丸型シールという前提で使っています。
業務用ラベルにはユポ80μを選びました。ユポは水に強く、紙より破れにくい素材です。冷蔵・冷凍のお肉に貼る場合は水気や低温の影響を受けるため、紙よりフィルム系素材の方が扱いやすい場面が出てきます。
粘着には冷凍用糊を指定しています。低温環境では通常粘着が硬くなり、貼付後の浮きや剥がれにつながることがあるためです。保管温度と貼付対象を前提に、粘着まで含めて考える必要がある仕様でした。
仕上げは5枚/1シート。現場で必要枚数を取り出しやすく、記入欄に情報を書き込んで使う運用にも合わせやすい形にしています。
見せるためのポッティングシールと、低温環境で使う業務用ラベルでは、適した素材も加工もまったく別物です。同じブランドロゴを使う場合でも、用途ごとに仕様を分けたほうが、配布用と現場用のどちらにも無理なく対応できます。
素材について|白ケシ塩ビ・ユポ80μ
特徴
- 白ケシ塩ビはポッティング加工との相性がいい
- 白ケシ塩ビはロゴ印刷が映える白地のフィルム素材
- ユポ80μは耐水性があり食品まわりで使いやすい
- ユポ80μは冷凍用糊と組み合わせられる
- ノベルティ用と業務用を用途に応じて分けやすい
注意点
- ポッティング加工後は厚みが出る
- ポッティングシールは湾曲面には向きにくい
- 細かい文字は樹脂盛り後の見え方を確認したほうがいい
- 冷蔵・冷凍用途では粘着の選び方が仕上がりを左右する
- 貼付対象や保管温度によって事前確認が欠かせない
一般的なラベルと比較
| 比較項目 | 一般的なラベル | 本事例(※特徴) |
| 用途 | 商品表示や通常貼付 | ノベルティ用と業務用を同時制作 |
| ノベルティ仕様 | 平面シールが多い | ポッティング加工で立体感を追加 |
| 業務用ラベル | 一般粘着の場合もある | ユポ80μと冷凍用糊を使用 |
| 素材 | 1種類で統一することが多い | 白ケシ塩ビとユポを使い分け |
| 仕上げ | シートやロール | ブチヌキと5枚/1シートを分ける |
| 運用 | 見た目中心で作る場合もある | 配布用と現場用で役割を分ける |
仕様の詳細
ポッティングシール
| 用途 | ノベルティ用ロゴシール |
| 材質 | 白ケシ塩ビ(溶剤強粘着) |
| 寸法 | φ40mm |
| 印刷方法 | 凸版印刷 |
| 色数 | 1色(黒) |
| 加工 | ポッティング |
| 仕上げ | ブチヌキ(全抜き) |
| 量産納期 | 15営業日(土日祝を除く)〜 |
業務用ラベル
| 用途 | 冷蔵・冷凍食品用の業務用ラベル |
| 材質 | ユポ80μ(冷凍用糊) |
| 寸法 | 127×74mm(長方形) |
| 印刷方法 | 凸版印刷 |
| 色数 | 1色(黒) |
| 加工 | - |
| 仕上げ | 5枚/1シート |
| 量産納期 | 5営業日(土日祝を除く)〜 |
ポッティングシールと冷凍用業務ラベルを使い分けるには
ポッティングシールと冷凍用業務ラベルを同時に作るなら、見せるためのシールと作業現場で使うラベルは、最初から別物として考えたほうがうまくいきます。
ノベルティ用のロゴシールは、貼る前に手に取ったときの印象がすべてです。透明樹脂を盛るポッティング加工にすれば厚みと光沢が出て、平面シールよりも印象に残りやすくなります。
一方、冷蔵・冷凍のお肉に貼る業務用ラベルは、光沢や立体感より貼付環境への適性が優先されます。水気、低温、袋の材質、保管期間を確認したうえで、ユポのような耐水素材と冷凍用糊を選ぶことになります。
同じロゴを使っていても、用途が違えば仕様は自然と変わってきます。配布用はポッティングで質感を出し、現場用は記入欄と貼付環境を優先する。役割を分けておけば、過剰な仕様にならず、それぞれ使いやすいラベルに収まります。
飲食店や食品関連のラベルでは、来店客に渡すシールと社内で管理するラベルが、同時に必要になることがあります。見せ方と作業性を分けて設計すれば、ブランド用と業務用の両方に無理なく対応できます。
この仕様が向いているケース
- ポッティングシールをノベルティとして検討している
- ロゴシールに厚みと光沢を出したい
- 白ケシ塩ビで丸型シールを作りたい
- 冷蔵・冷凍のお肉に貼る業務用ラベルが欲しい
- ユポ80μと冷凍用糊を使いたい
- 黒1色で記入欄付きラベルを作りたい
- ノベルティ用と社内用を同時に制作したい
- 用途ごとに素材と仕上げを分けたい
よくある質問
ポッティングシールとは何ですか?
シール表面に透明樹脂を盛って、ドーム状の厚みと光沢を出す加工シールです。ロゴシールやノベルティに向いています。
ポッティングシールは曲面に貼れますか?
曲面には向きません。ポッティング加工後は厚みが出るので、平らな面への貼付を前提にしています。
冷蔵・冷凍のお肉に貼るラベルは制作できますか?
制作できます。水気や低温環境がある場合は、ユポなどの耐水素材に冷凍用糊を組み合わせる方法を使います。
ポッティングシールと業務用ラベルを同時に制作できますか?
対応できます。今回もノベルティ用のポッティングシールと、冷蔵・冷凍向けの業務用ラベルを同時に制作しました。
黒1色でもロゴや記入欄は印刷できますか?
印刷できます。ロゴ、罫線、記入欄という構成なら、黒1色でも業務用ラベルとして十分使いやすく仕上がります。
まとめ
今回のポイントは、同じロゴでも見せるためのノベルティと現場用ラベルとでは求める性能が違うと考え、素材から作り分けたことです。
ポッティングシールは、白ケシ塩ビに黒1色を凸版印刷し、表面に透明樹脂を盛る仕様。寸法はφ40mmで、仕上げはブチヌキにしました。
業務用ラベルは、ユポ80μに冷凍用糊を組み合わせ、127×74mmの長方形で制作しています。冷蔵・冷凍のお肉に貼る用途を想定し、5枚/1シートで仕上げました。
量産納期は、ポッティングシールが15営業日(土日祝を除く)〜、業務用ラベルが5営業日(土日祝を除く)〜です。
ノベルティ用の立体感あるロゴシールと、冷蔵・冷凍環境で使う業務用ラベルを同時に検討する際の判断材料になる事例です。
関連ページ
ポッティングシール製品ページ
食品ラベル製品ページ
ユポ素材ページ
同じようなラベル・シールをご検討の方へ
同様の仕様での制作、素材・粘着・加工の選定もご相談ください。
用途や貼付環境に合わせて、適した仕様をご提案します。
お客様情報
| お客さま | 羊サンライズ |
| 業界 | 飲食業界 |
| 事業規模 | - |
| 事業内容 | ジンギスカンレストランの運営 |
羊サンライズ
羊肉を扱うジンギスカンレストランです。公式サイトでは、麻布十番店と神楽坂店の情報を掲載し、羊肉を中心にした飲食店を運営しています。
ポッティングシール|製品ページ
表面がドーム状になっているシール。