液体香料を密閉して届ける不織布付きフレグランスカード|小島ラベル印刷
このラベルのポイント
液体香料をサンプルとして配布するための、フレグランスカードの案件です。
カード本体はコート135kg、表面にシリコンラミネートを施しました。その上にφ25mmの不織布シールを貼り、液体香料を染み込ませてから透明PET16μで封止しています。
開封前は透明フィルムで香りを閉じ込め、開封後は不織布シールを別の場所へ貼り替えることもできる構造です。香料メーカー向けのサンプル配布を想定しました。
完成イメージ
寸法は91×55mm、名刺サイズのカードです。
カード表面にφ25mmの不織布シールを貼り、香料を含ませた状態で透明PET16μを重ねました。開封するまでは香りが飛びにくく、郵送や手渡しのサンプルとして使いやすい構造です。
不織布シールはカードから剥がせるので、開封後に別の場所へ移して香りを試すこともできます。
課題と解決
| 課題 | 解決策 | 効果 |
| 香りをサンプルとして届けたい | 不織布に液体香料を塗布 | カード形式で配布しやすい |
| 開封前に香りを逃がしたくない | 透明PET16μで封止 | 使用時まで香りを保持しやすい |
| カードに香料を染み出させたくない | シリコンラミネートを使用 | 香料の浸透を抑えやすい |
| 開封後も香りを使いたい | 不織布をシール化 | 別の場所へ貼り替えできる |
| 香料との相性が不明 | 事前試作で確認 | 資材への影響を確認できる |
技術設計
この案件で一番迷ったのは、液体香料をどう「保持」させるかでした。紙に直接印刷する発想ではなく、香りを含ませられる不織布を間に挟む構造にしています。
カード本体はコート135kgです。名刺サイズのカードとして扱いやすく、オフセット印刷の4色カラーにも対応しやすい紙素材。サンプルカードとして配布する以上、手に取ったときの厚みと印刷面の安定性は欠かせません。
コート紙の上にシリコンラミネートを施しているのには理由があります。液体香料を含んだ不織布をそのまま紙に貼ると、香料が紙へ染み込みかねません。ラミネートを間に挟むことで、カード本体への影響を抑えています。
香料を保持する部分には、φ25mmの不織布シールを使いました。不織布は液体を含みやすく、香りを試す媒体として向いています。シール構造にしたことで、開封後にカードから剥がして別の場所へ貼れる点も特徴です。
表面を封じるのは透明PET16μ。フィルムを重ねることで開封前に香りが逃げにくくなります。使うときは透明フィルムを剥がし、不織布に含まれた香りを確認する流れです。
印刷はオフセット印刷の4色カラーです。カード本体に商品説明、使用方法、香りの種類、ブランド情報を載せられるため、単なる香料片ではなく販促用カードとして機能します。
ただ、ここで見落とせないのが液体香料と資材の相性です。香料の成分によっては、フィルム、粘着剤、ラミネート、印刷面に影響が出ることがあります。量産前に試作し、香料の染み出し、資材の変形、粘着の変化を確認しておく必要があります。
フレグランスカードは、印刷物、シール、不織布、フィルム、香料を組み合わせる複合仕様です。香りを届けるだけでなく、開封方法、貼り替え、香料との相性まで含めて考えて初めて成り立ちます。
素材について|コート135kg・シリコンラミネート・不織布・透明PET16μ
特徴
- コート135kgはカードとして扱いやすい紙素材
- シリコンラミネートが香料の浸透を抑えてくれる
- 不織布は液体香料を含ませやすい
- 透明PET16μで開封前の香りを保持できる
- カードとシールを組み合わせたサンプル配布に向いている
注意点
- 液体香料によっては制作できないことがある
- 香料成分が資材を変形させることがある
- 量産前の試作テストは欠かせない
- 香料の塗布量は用途に合わせて確認する
- 保管期間や配送条件も事前に確認しておく
一般的なラベルと比較
| 比較項目 | 一般的なラベル | 本事例(※特徴) |
| 用途 | 商品表示や封緘 | 香りサンプルの配布 |
| 構造 | 紙やフィルムに印刷 | カード+不織布+透明PET |
| 香りの扱い | 香料を含まないことが多い | 液体香料を不織布に塗布 |
| 開封前 | そのまま露出 | 透明フィルムで香りを密閉 |
| 開封後 | 貼付して使用 | 不織布シールを貼り替え可能 |
| 確認事項 | 素材・粘着・印刷 | 香料と資材の相性確認が必要 |
仕様の詳細
| 用途 | 香料サンプル配布用カード |
| 材質 | コート135kg+シリコンラミネート+不織布+透明PET16μ |
| 寸法 | 91×55mm(長方形 / 名刺サイズ) |
| 不織布寸法 | φ25mm |
| 印刷方法 | オフセット印刷 |
| 色数 | 4色カラー+液体香料 |
| 加工 | 貼り合わせ、液体香料の塗布 |
| 仕上げ | 断裁 |
| 量産納期 | 要相談 |
フレグランスカードで香りサンプルを配布するには
フレグランスカードで香りサンプルを配布するには、香料を含ませる部分と香料を閉じ込める部分を分けて設計することになります。
香料は不織布に含ませます。不織布は液体を保持しやすく、香りを試す媒体として扱いやすい素材です。カード本体に直接香料を塗るのではなく、φ25mmの不織布シールに香料を持たせることで、開封後の使い方も広がります。
開封前は透明PET16μで封止します。香りが外に逃げにくくなるため、郵送、同梱、店頭配布など、使用者に届くまで時間がかかる用途にも合わせやすい構造です。
使うときは、表面の透明フィルムを剥がします。フィルムを剥がすと不織布部分が露出し、香りを確認できる状態になります。カードのまま香りを試すことも、不織布シールを剥がして使うことも可能です。
不織布シールを別の場所へ貼るなら、貼付先との相性を先に確認しておきます。香料が含まれている分、素材によっては汚れ、変色、粘着の変化が起こることがあります。
香料メーカーや化粧品メーカーで使うなら、量産前の試作は避けて通れません。香りの強さ、保持期間、フィルムを剥がした後の香り方、資材への影響を確認してから仕様を固めることになります。
フレグランスカードは、香りを「印刷物に添える」のではなく、カードの一部として香料を保持する仕様です。香料の種類、保持方法、開封方法、配布方法をまとめて決めることで、香りサンプルとして使いやすいカードに仕上がります。
この仕様が向いているケース
- 香料サンプルをカードで配布したい
- 液体香料を不織布に含ませたい
- 開封前まで香りを閉じ込めたい
- 香り付きの販促カードを作りたい
- 香料メーカー向けのサンプル資材を検討している
- 化粧品やフレグランス商品の試香用カードを作りたい
- 不織布シールを別の場所へ貼れる仕様にしたい
- 郵送や同梱で香りを届けたい
よくある質問
液体香料を入れたフレグランスカードは制作できますか?
仕様を確認したうえで対応できます。香料と資材の相性によっては制作できないこともあるため、量産前の試作テストは必ず行います。
開封前に香りは飛びませんか?
今回は透明PET16μで不織布部分を封止しています。香りを保持しやすい構造ですが、香料の種類や保管期間によって変わってくるため、試作で確認しています。
不織布シールは剥がして使えますか?
剥がして別の場所へ貼ることができます。ただし貼付先の素材や香料成分によっては、汚れや変質が起こることもあります。
どの香料でも対応できますか?
香料によります。液体香料の成分によっては、フィルム、粘着剤、印刷面などに影響することがあるため、事前に香料をご支給いただいて試作確認を行っています。
量産納期はどのくらいですか?
仕様や香料の確認が必要なため、要相談としています。香料との相性確認、試作、塗布量の調整を行ってから量産条件を決める流れです。
まとめ
今回のポイントは、香料を紙に直接乗せるのではなく、不織布という中間素材に保持させたことです。
カード本体はコート135kg、シリコンラミネート、不織布、透明PET16μを組み合わせました。寸法は91×55mmの名刺サイズです。
印刷はオフセット印刷の4色カラーで、不織布部分に液体香料を塗布しています。加工は貼り合わせと液体香料の塗布、仕上げは断裁です。
開封前は透明PETで香りを保持し、開封後は不織布シールを別の場所へ貼り替えることもできます。
香料メーカー、化粧品メーカー、フレグランス商品の販促などで、香りサンプルをカード形式で届ける方法を検討する際の判断材料になる制作事例です。
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お客様情報
| お客さま | 株式会社小島ラベル印刷 |
| 業界 | ラベル・シール印刷業 |
| 事業規模 | 年間受注件数 3,500件 |
| 事業内容 | 法人向けシール・ラベル印刷 特殊加工ラベルの制作 業務管理システムの販売・運用支援 |
株式会社小島ラベル印刷
1959年創業のラベル・シール印刷会社です。神奈川県伊勢原市を拠点に、食品、酒類、化粧品、工業製品など、法人向けのオーダーメイドラベルを制作しています。
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