再剥離シールとは?特徴や用途、作成時の注意点
再剥離シールは、貼ったあとでも綺麗に剥がせるシールです。ただし、糊や素材が用途に合っていないと、数週間で剥がれてしまうことがあります。
この記事では、再剥離シールの特徴、糊と素材の種類、制作するときの注意点を紹介します。後半には製品例も載せているので、商品づくりの検討材料にしてください。
当社はラベル・シール専門の印刷会社です。再剥離シールでお悩みの方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。
再剥離シールとは?特徴や用途も紹介
再剥離シールとは、一度貼ったあとでも簡単に剥がせるシールのことです。よく誤解されますが、何度も貼ったり剥がしたりはできません。剥がすたびに粘着力が下がっていくため、メーカーも繰り返しの使用は推奨していません。
再剥離糊が想定しているのは、剥がすのが1度まで、という使い方です。
その代わり、剥がしたあとに被着体(接着される素材)へ跡がほとんど残りません。一定期間だけ貼るシールやステッカーに使われるのは、この性質が向いています。
再剥離シールの特徴
一般の粘着シールと違い、再剥離シールには再剥離糊が使われています。再貼付との違いは、貼り直せるかどうかです。
| 再剥離 | ・一定期間が過ぎたら剥がすことが前提のシール ・時間が経過しても剥がしやすく、剥がした後の糊残りがほとんど残らない ・綺麗に剥がせるが、貼り直せない ・貼ってから剥がすのは1回まで |
| 一般粘着以上 | ・永久に貼付けることを目的としたシール ・剥がす必要がないため、強力な粘着力を持つ |
| 再貼付 | ・剥がした後、糊残りがほとんど残らない ・再度貼り付けが可能 ・付箋(ポストイット)などに用いられている |
剥がしても被着体を傷つけないので、一定期間だけの表示にも使われます。
再剥離シールの用途
値札や整理収納ラベルのように貼り替えるもの、ガラス瓶のラベルのように剥がして再利用するものなど、剥がす理由は用途ごとに違います。
| 種類 | 内容 |
| プロモーションステッカー | ・一時的なイベントやキャンペーンで利用するステッカー ・商品やサービスの宣伝・イベント告知向け |
| 値札 | ・価格変更やセール時に、更新が必要な場合に便利 ・綺麗に表示変更が可能 |
| 整理収納ラベル | ・家庭やオフィスの整理収納に使うラベル ・ファイルやボックスに貼り、内容物が変更された際にも剥がし残りなく、ラベル変更が可能 |
| 子ども用プロモーションステッカー | ・小さな子どもが家具などに貼った場合でも、簡単に綺麗に剥がせる |
| 車のフロントガラスに貼るシール | ・駐車認定証など、車のフロントガラスに貼る情報表示にも使われる |
| ガラス瓶の商品ラベル | ・ラベルを剥がしてリサイクルする場合に便利 ・ガラス瓶を再利用する際に、綺麗にラベルを剥がせる |
再剥離糊の種類
糊は、何に貼るか(被着体)、貼ったあとの環境、どれくらいの期間貼っておくかで選び分けます。
| 種類 | 特徴 | 用途 |
| 再貼付 | ・何度も貼り直しができる粘着剤 ・しっかり貼れて、綺麗に剥がせる ・再度貼ることが可能 | ・付箋 ・開閉式の封緘シール ・管理票 |
| 再剥離 | ・綺麗に剥がれることを目的とした粘着剤 ・再度貼ることは不可 ・再剥離の中でも強粘や弱粘がある | ・個人情報保護ラベル ・リターナブル瓶用のラベル ・分別のしやすいパッケージ用ラベル |
| 微粘着 | ・最も弱い粘着力 ・ガラス面向け | ・短期使用のPOP ・保護フィルム |
※糊の名称は製造するメーカーによって異なる場合があります。
商品や利用シーンごとの粘着タイプは、別の記事で詳しく解説しています。
再剥離シールの素材
素材は主に紙とフィルムです。紙は屋内向き、フィルムは防水性があるため屋外で使われることが多い傾向にあります。下の表を見ると質感や見た目から選びたくなりますが、屋内で使うのか屋外で使うのかという条件も外せません。
紙の素材
紙は、光沢を取るか、反射しないことを取るかで選び方が変わります。
| 素材 | 特徴 |
| 上質紙 | ・幅広い用途に使用されている素材 ・カラーバリエーションが豊富 ・サラッとした質感 |
| アートコート紙 | ・上質紙の表面に白色顔料がコートされた素材 ・艶やかで高級感がある ・ツルサラな質感 |
| ミラーコート紙 | ・ラベル用途で多く使用されている ・光沢があり、ツルっとした質感 |
| マットコート紙 | ・反射しないため、文字が読みやすい ・光沢が抑えられており、落ち着いた印象 ・すべすべとした質感 |
フィルム素材
フィルムは、ユポなら温度範囲、銀フィルムや白塩ビなら耐水性、白塩ビなら曲面への貼りやすさと、素材ごとに強みが違います。
| 素材 | 特徴 |
| ユポ | ・ポリプロピレンから作られる合成紙 ・幅広い温度範囲に対応 ・マットでサラッとした質感 |
| 透明フィルム | ・透明のPET素材 ・柔らかいフィルム |
| 銀フィルム | ・家電製品やガスのメーターの確認シールなどに用いられている ・耐水性がある |
| 白塩ビ | ・白マット、白グロスがある ・柔らかく曲面に貼る際に、優れている ・耐水性・耐久性があるため屋外での使用に適している ・ツルツルとした質感 |
再剥離シールの3つのメリット
軸になるのは剥がせることで、そこから目印や目隠しへと使い道が広がります。
- 一度貼った後でも、綺麗に剥がせる
- 目印として活用できる
- 目隠し用途にも利用できる
メリット1 一度貼った後でも、綺麗に剥がせる
ノベルティシールを違う場所に貼ってしまった、いたずらで貼られてしまった。そうした場合でも、糊残りせずに剥がせるので余計なトラブルになりません。
メリット2 目印として活用できる
貼る相手を傷めたくない場面では、目印にも使われます。文書や本、輸送する段ボール、車のフロントガラスなどが例に挙がります。
| 場面 | 内容 |
| 文書や本の目印 | ・文書や本に付箋のようにメモやマークをつけられる ・読書中の重要な部分をマークして活用できる ・使用後も紙を傷める心配がない |
| 注意喚起 | ・「割れ物注意」や「天地無用」などの注意書きにも活用できる ・シールを剥がした後も素材を傷めることがない ・被着体を傷めないため、ダンボールを再度利用できる |
| 検査マーク | ・自動車の車検シールや検査マークとしても活用できる ・検査の有効期限が確認でき、フロントガラスを傷つけることなく目印として利用できる |
メリット3 目隠し用途にも利用できる
金融機関や自治体から届く、個人情報が記載されたハガキを思い浮かべてください。該当部分を再剥離シールで隠しておけば、必要なときだけ剥がして中身を確認できます。
企業や団体でも、顧客データが載った文書や機密性の高い情報を扱うときの目隠しに使えます。
再剥離シールの3つの注意点
選ぶ段階での注意が1つ、シールの性質上の限界が2つあります。
- 貼りたい被着体や環境、使用期間を把握して素材や糊を選ぶ
- 永久粘着でない
- 再利用できない
注意点1 貼りたい被着体や環境、使用期間を把握して素材や糊を選ぶ
屋外なら、雨や日光で傷みにくい耐水性のフィルムが向いています。ただ、屋内か屋外かが決まっただけでは選べません。貼る被着体、環境、使用期間の3つを把握したうえで、糊と素材を選びます。
糊も同じ考え方です。室内や短期間の使用なら、簡単に剥がせるタイプの糊で足ります。長期間の使用や負荷のかかる環境では、より強力で耐久性のある糊が必要になります。
注意点2 永久粘着でない
剥がしやすく設計されている以上、粘着力は一般的なシールより弱く、永久粘着のような強さはありません。
期間の決まった用途が前提です。期間限定のイベントやセールの告知、仮のラベル貼り付けなどが当てはまります。ずっと貼っておく用途には向きません。
注意点3 再利用できない
貼る位置を間違えて剥がしたシールを、そのまま貼り直したくなることがあります。綺麗に剥がせるなら使い回せそうに見えますが、剥がすと粘着力が落ちるため、繰り返しは使えません。
「再剥離」は「再び、綺麗に剥がせる」という意味で、何度も貼り付けられるという意味ではありません。貼り直しが前提なら、先ほどの表にある再貼付のほうが用途に合います。
再剥離シールを作成するならシール印刷会社への相談がおすすめ
剥がしやすい特性から、再剥離シールはいろいろな業界で使われています。ただ、選んだシールが被着体や素材と合わないと、数週間で剥がれてしまうこともあります。
次の条件に当てはまるものは、糊や素材の選択に関わる情報です。発注の前に、シール印刷会社へ伝えてください。
- 化粧品ボトルに使用する
- ステッカーとして使用する
- 冷蔵食品に使用する
- 湾曲した被着体に使用する
- 被着体の表面がザラザラしている
- 屋外で使用する
再剥離シールでお悩みの方は、「お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。当社はラベル・シール専門の印刷会社として、再剥離シールも制作しています。
再剥離シールの製品例
当社が制作した再剥離シール製品から、用途の異なる3つを紹介します。
- アテンションシール
- 2層シール
- 個人情報保護シール
製品例1 アテンションシール
アテンションシールは、商品パッケージのPRでエンドユーザーにアピールするためのシールです。
裏面の下部に糊部分を残すことで、商品から飛び出るようなデザインにできます。商品棚に並んだときに目立ち、消費者の目に留まりやすくなります。特別なキャンペーンや新商品の告知にも使え、素材は銀フィルム、ユポ、アート紙が向いています。
詳しくは製品ページをご覧ください。
製品例2 2層シール
2層シールは、2枚重ねになっているシールです。
キャンペーンやおみくじシールに使われ、下層にくじ引きの連番やキャンペーン用のQRコードなどを印刷できます。情報を隠せるだけでなく、めくる楽しみも作れます。
2層シールの詳細は製品ページにあります。
製品例3 個人情報保護シール
個人情報保護シールは、ハガキなどに記載された個人情報を隠して守るためのシールです。
一度貼って剥がすと貼り直せないため、依頼者に届くまでに開けられた場合は、それと分かる仕組みです。
糊面が黒いので、下地の文字が透けることはありません。キャンペーンの返信用ハガキなどに使われることが多く、消費者の個人情報が第三者に漏れるリスクを減らせます。
個人情報保護シールの仕様は、製品ページで確認できます。
使用目的にあった再剥離シールを作成しよう
貼る期間が決まっていて、剥がすのが1回で済む用途なら、再剥離シールが合います。糊と素材は、被着体、貼付後の環境、貼っておく期間の3点から選びます。
答えに詰まるのは、貼る相手の材質か、貼付後の環境か、期間か。当社では、記事内の製品例のように使用目的に合わせた再剥離シールを制作しており、糊や素材の選び方から商品の完成までサポートしています。お問い合わせください。
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